「青い理髪舘 工房モモ」は長崎県の島原にある、ミルクセーキやかんざらし、コーヒーなど各種ドリンク、軽食が食べられるお店です。
店名の通り、青い理容館だった建物をそのまま利用したレトロな雰囲気が特徴。

この青い建物は大正12年(1923年)に建てられた木造建築で、1950年から1980年代まで実際に理容室として使われていて、平成15年(2003年)7月1日には国の登録有形文化財に、平成16年(2004年)4月30日には長崎県の「まちづくり景観資産」に登録されています。
場所は島原駅から徒歩5分、島原城からはすぐ。
近くにはここ工房モモと同じくスイーツや軽食が食べられる「速魚川」があります。こちらも登録有形文化財の歴史ある建築物です。

お店のドアには「青い理髪舘ものがたり」として、以下のストーリーが掲載されていました。

日本がとても華やかだった大正時代、この建物は誕生しました。
関東大震災後に盛んに洋館が建てられた時期で、鮮やかな色のハイカラは建物は、さぞや街の人気者だったことでしょう。

戦後、東京で修行した人が床屋を開業し長い間皆に親しまれていましたが、床屋の廃業後は住む人もなく建物の老朽化も進んでいました。
しかし、かつての風情を惜しむ声が多く、地元森岳商店街が街の活性化の一環として建物の再生に取り組むことになりました。オリジナルに忠実にと最小限の改修を施された建物は、かつての青い色を取り戻し、当時の面影をたたえた仕上がりとなっています。

1階には喫茶店とお菓子の店、2階は休憩室をかねたギャラリーとし、平成12年10月28日、「青い理髪舘」として生まれ変わりました。

なお青い理髪舘の「舘」は、公民館や館長などよく使われれる「館」でなく異体字の「舘」です。

それでは実際にどんなお店なのか、写真とともに見ていきましょう。
訪問したのは2019年5月です。

外観

青い理髪館 工房モモ 外観
青い理髪館 工房モモ 外観
駐車場
駐車場
周辺の様子
周辺の様子

駐車場は訪問時点(2019年)の場所なので、最新情報はお店の前の立て札の案内をご確認ください。
歩いてすぐの場所に青い家が見えてきます。

実際に見てみるとなんとも言えない独特の空気感があり、それが経年の木のヘタリなのか丸みなのか、デザインなのかはわかりませんが、現在建築してもこの雰囲気までは再現できないのではないかと思えるような印象を受けました。

目次に戻る

内観

店内のテーブル席
店内のテーブル席
ディスプレイ
ディスプレイ
レトロな雰囲気の窓
レトロな雰囲気の窓
レトロな流し台
レトロな流し台

元理髪店なのでやはりつくりに面影がありました。
レトロな雰囲気がとても素敵でした。

目次に戻る

メニュー

スイーツメニュー
スイーツメニュー
ドリンクメニュー
ドリンクメニュー

目次に戻る

料理

長崎式食べるミルクセーキ

長崎式食べるミルクセーキ
長崎式食べるミルクセーキ
クッキー
クッキー
上から見たミルクセーキ
上から見たミルクセーキ
シャリシャリした氷
シャリシャリした氷

長崎のミルクセーキは独特で、飲み物というよりは食べ物で、液体が少ないか無いかで、かき氷のように食べられる位に氷の粒が大きいのが特徴。
卵黄の香りを感じる自然な味で、ハーブ(レモングラス)なのかレモンなのか独特の風味もありました。

目次に戻る

島原名物 かんざらし

島原名物 かんざらし
島原名物 かんざらし
蜜と白玉
蜜と白玉
ハート形の白玉
ハート形の白玉

かんざらしは島原の郷土料理・ご当地グルメで、ニッキの香りのする蜜に小さめの白玉を入れた、涼し気な見た目も楽しめる和スイーツ。
ここのはニッキの香りはせず、甘さ控えめな蜜は懐かしい香りがしました。

ハート型の白玉も入っているかもしれませんので探してみてください。

目次に戻る

店舗情報

レトロな落ち着く建物だけでなく、健康的に作られた料理も◎です。
公式サイトによると『食が心身や環境に及ぼす影響を視野に入れながら、オーガニック素材、特別栽培素材を主に使用し、工房モモの小さな台所で丁寧に作っています。
多くは作れませんので無くなり次第終了となります。』との事。

今回食したかんざらしとミルクセーキも余計な味付けはせず、素材を生かした自然な味でした。

青い理髪舘 工房モモ
所在地 〒855-0045 長崎県島原市上の町888-2
電話番号 0957-64-6057
詳細・通販
アクセス

目次に戻る