IT関連のニュースなどでよく見かける「アーリーアダプター」の意味は、新しい商品やサービス、技術、スタイルなどを比較的早い段階で利用(購入であったり使用・採用)する人たちを指す言葉です。

例えば今でこそ当たり前のように使われているiPadのような、それまでになく未知数な新しい商品を早期に受け入れたり、サービスで言えばツイッターなどを早くから始めた人々が該当するかと思います。

これらの「アーリーアダプター」と呼ばれる層は全体の13.5%程度存在すると言われ、アーリーアダプターよりも早い段階で受け入れる層「イノベーター」の2.5%と合わせて計16%のこれらの層に普及すると、その商品やサービスは一般市場に大きく広がるといわれています。

これらの用語は1962年にアメリカのスタンフォード大学教授で社会学者のエベレット・M・ロジャーズ(Everett M. Rogers)さんが「イノベーションの普及」の中で提唱したもので『イノベーター理論』と呼ばれており、以下の5つの層に分類されます。

  1. イノベーター(innovators) 2.5%
  2. アーリーアダプター(early adopters) 13.5%
  3. アーリーマジョリティ(early majority) 34%
  4. レイトマジョリティ(late majority) 34%
  5. ラガード(laggards) 16%

詳しくはイノベータ理論をご覧下さい。

なお『アダプター』は、ACアダプタなどで使われる「adapter(適合)」ではなく「adopter(採用者)」の方なので、発音は「アーリーアダプター」というよりも「アーリーアドプター」(正しくは、難しい発音ですが「ダ」と「ド」の中間くらい?)に近いといえます。