1997年(平成9年)の「日本新語・流行語大賞」一覧と解説

この記事のカテゴリ
マーケティング / 業界用語
この記事に付けられたタグ

1997年(平成9年)の日本新語・流行語大賞です。1984年から開始され、この年は第14回に当たります。

前年・翌年と、すべての年の流行語についてはこちらをご覧ください。

印象に残っているのは大賞の「失楽園」。
当時テレビでやたらと耳たのを覚えています。

それとトップテンの「たまごっち」。
学校でも電車の中でもよくやっている人を見かけまし、人気にあやかった模倣商品も販売されていました。

そして「透明な存在」。
神戸連続児童殺傷事件の犯人が自分を表現した言葉ですが、2016年になった今になって著者を「元少年A」として「絶歌」という本を出版し批判を浴びると共に住所も特定されるなどの動きを見せています。
当時高校生で細かい部分までは理解していませんでしたが、後に知った事件の詳細な流れは恐怖を覚えました。


公式サイトの発表はこちら「1997年の日本新語・流行語大賞」です。

1997 大賞
失楽園(する) 1995年から1996年まで日本経済新聞に連載されていた恋愛小説で、この年1997年には映画化、そしてテレビドラマ化されました。
出版社で敏腕編集者から調査室配属となった久木祥一郎と、書道講師の松原凛子との不倫を主題とした内容。
不倫の事を「失楽園する」などの表現も生まれました。
受賞者は作家の渡辺淳一さんと女優の黒木瞳さん。
1997 トップテン入賞
たまごっち 1996年11月23日にバンダイから発売された卵型の携帯ゲームで、画面内にいる「たまごっち」というキャラクターにエサを与えたり糞の掃除などを行い、コミュニケーションをとりながら育てていく内容。育成過程で見た目が変わったり、「おやじっち」と呼ばれるキャラなどに変化します。
たまごっちの名称は「たまご」(Tamago)と「ウォッチ」(Watch)を組み合わせた造語、英語版の表記は「Tamagotchi」。
ブームに火が付くと、入荷の情報があるおもちゃ屋さんなどの店舗には早朝から大行列ができるなど社会現象といえるほどの大流行になりました。
受賞者はバンダイ玩具第一事業部の真板亜紀さん。
時のアセス 時代の変化や時間の経過により、ニーズや必要性のなくなった公共事業を見直す制度のことで「時のアセスメント」の略。北海道で導入されました。
時代錯誤といわれるような公共工事や建設が続いていたり、長期にわたり着工されずに頓挫していたり停滞している事業が問題視されるようになっていた事から注目を集めました。
受賞者は北海道知事の堀達也さん。
ガーデニング 趣味で家の庭やベランダなど狭い場所でも植物を使って作り上げる「庭園」作りがブームに。いわゆる「庭いじり」の事。
あっと言う間に雑誌やテレビで特集される言葉となりました。
「園芸」だと観賞を目的とした植物栽培を指しますので少し違いますし、「庭いじり」ですと言い辛かったりするので丁度言い言葉として「ガーデニング」が広まったと予想されます。
なお英語では園芸学(術)という意味では「horticulture」というワードが使われ、趣味の園芸の範囲では「gardening」と使い分けされます。
受賞者はガーデニングの仕掛け人とされる私の部屋ビズの編集長・八木波奈子さん。
日本版ビッグ・バン 欧米で金融自由化行われ、日本でも世界標準(グローバルスタンダード)での国際競争が必要になったために行われた金融改革の事。「金融ビッグバン」とも呼ばれます。
特に1996年から2001年度に行われた金融制度改革を指します。名称の由来は1986年にロンドン証券取引所で行われた証券制度改革が「ビッグバン」と呼ばれたことから。
それまでは金融安定化のため「護送船団方式」と呼ばれる、経営破綻させないように業界全体をコントロール(規制やルールなど)する方法がとられていたため、効率の悪かったり競争力のない企業も生き残っていける状態でした。
受賞者は、なかなか改革が進まない中、売買手数料を50%引き下げたことで日本版ビッグバンの実質第1号と評価された松井証券、その社長の松井道夫さん。
透明な存在 この年5月に起きた神戸連続児童殺傷事件で「酒鬼薔薇」(さかきばら)と名乗る犯人が送った犯行声明文の中に書かれていた言葉。解釈をめぐりさまざまな憶測を呼びました。
残忍な殺人・通り魔の犯人として逮捕されたのは14歳の男子中学生で社会に衝撃を与えました。
また、週間誌「フォーカス」では犯人・少年Aの顔写真を掲載し、少年法や人権などの問題を提起するきっかけを作りました。
受賞者はフォーカス編集長の田島一昌さん。
もののけ(姫) 7月12日に公開された宮崎駿さんによるスタジオジブリの長編アニメーション映画「もののけ姫」が大ヒット。興行収入は193億円と、当時の日本映画の興行記録を塗り替えました。
「もののけ」は漢字で「物の怪」と書き、霊や妖怪を意味する言葉。
女性のような高い声(カウンターテナー)で米良美一さんが歌う主題歌「もののけ姫」(作詞・宮崎駿さん 作曲編曲・久石譲さん)も話題になりました。
受賞者はアニメ作家の宮崎駿さん。
パパラッチ 俳優やスポーツ選手やセレブなどの有名人をつけまわし、プライベート写真を撮影し雑誌などに売り飛ばす人たちを指す用語。特定のメディアや雑誌などに属さず単独で行動している場合が多いです。
「甘い生活」というイタリア映画の中で登場する報道カメラマン役の名前が由来となっていて「やぶ蚊」を意味するイタリアの方言から取った名前。
日本ではこれまでまったく知られていない言葉でしたが、ダイアナ元妃と恋人のドディ・アルファイドさんがフランスのパリでパパラッチに追跡され猛スピードでトンネルの中央分離帯に正面衝突しドディさんは死亡、ダイアナさんは重症(その後死亡)を負いますが、その場にいたパパラッチの多くは救護せずに写真を撮り続けた事で国際的に大きな批判を浴び、この事件をきっかけに広く知られる言葉になりました。
受賞者は「省略」とのこと。
マイブーム 世間一般のブームなどは関係なく、自分の中だけで流行っている(ブーム)ものを意味する用語、または自分だけのブームを持とうという生き方。
自分(my)とブーム(boom)を組み合わせた和製英語・造語で、みうらじゅんさんが考案。
受賞者は漫画家のみうらじゅんさん。
郵政3事業 郵政三事業は「郵便」「郵便貯金」「簡易生命保険」の3事業で、この時厚生大臣だった小泉純一郎さんは、1979年の大蔵政務次官に就任した当時から郵政事業の民営化を訴えており、行政改革会議にてこの問題が話し合われました。
民営化によるメリットやデメリットであったり、どうなるのかなど、郵政三事業の行方がマスコミ・国民巻き込んでの話題となりました。
受賞者は小泉純一郎さん。
このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 1997年(平成9年)の「日本新語・流行語大賞」一覧と解説
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Pocket

関連記事

コメントを書き込む

コメントは承認後に公開されます。メールアドレスは公開されません。
*」は必須項目です。