1998年(平成10年)の「日本新語・流行語大賞」一覧と解説

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1998年(平成10年)の日本新語・流行語大賞です。1984年から開始され、この年は第15回に当たります。

前年・翌年と、すべての年の流行語についてはこちらをご覧ください。

印象に残っているのは大賞の「だっちゅーの」。
当時高校生でしたが学校でも流行ってました。2人の独特の雰囲気と素人感がよかったですが、しばらくブームが続くもののあっという間にきれいさっぱり消えてしまった印象。

トップテンのショムニも流行ってました。個性あふれる登場人物が面白く、江角マキコもかっこよかったですね。


公式サイトの発表はこちら「1998年の日本新語・流行語大賞」です。

1998 大賞
ハマの大魔神 横浜ベイスターズのピッチャーで、ストッパーとして大活躍した佐々木主浩さんのニックネーム。
この年は4年連続となる最優秀救援投手賞はじめ、セーブポイント数の日本記録、最優秀投手、MVP、正力松太郎賞など数々の賞を受賞するとともに、38年ぶりのセ・リーグ優勝に大きく貢献。
名前の由来は日本映画の特撮時代劇シリーズに登場する守護神の大魔神に似ているため。
受賞者は佐々木主浩さん。
「凡人・軍人・変人」 7月の自由民主党総裁選挙に立候補した3名を田中真紀子さんがそれぞれ表現した言葉で、面白く的確な表現としてマスコミでも大きく取り上げられ話題に。
小渕恵三さんを「凡人」、梶山静六さんを「軍人」、小泉純一郎さんを「変人」と評しました。
受賞者は衆議院議員の田中真紀子さん。
「だっちゅーの」 浅田好未さん・西本はるかさんのお笑いコンビ「パイレーツ」の持ちギャグで、両腕で胸を挟み谷間を強調するポーズをして「だっちゅーの」という台詞を言います。
フジテレビ系列で放送されていた「ボキャブラ天国」で披露していたところ徐々に話題になりブレイク、バラエティ番組などで大活躍しました。
最初に一通りコント(失笑されるような内容)を行い、最後に「だっちゅーの」で締めます。
受賞者はパイレーツの浅田好未さんと西本はるかさん。
1998 トップテン入賞
環境ホルモン 21世紀に向け環境問題が叫ばれる中、ダイオキシンや農薬、DDT・PCBなどのような化学物質が人体や動物の生態系に深刻な影響を与える事がわかってきました。
このような物質を内分泌攪乱物質(ないぶんぴつかくらんぶっしつ)とか、内分泌攪乱化学物質といい、この非常に呼びづらい名称を一般にもわかるような用語にしようと日本放送協会と井口泰泉さんが「環境ホルモン」という通称を考案しました。
この名称がマスコミでも頻繁に見られるようになったことから。
受賞者は当時横浜市立大学理学部教授の井口泰泉さん。
貸し渋り 経営を安定させることを優先とした金融機関が企業に対して融資を控えるたこと。
当時の金融不安に加え1998年4月の早期是正措置によりさらにお金の貸し出しが厳しくなったといわれ、この「貸し渋り」が社会問題になりました。
早期是正措置は自己資本比率に応じて業務改善指導を行うなど、金融機関の破たんを防ぐために導入されました。
受賞者は、該当者を名乗り出る関係者皆無のため「表彰保留」となっています。
老人力 老化による物忘れなどは「衰え」という考えではなく、新しい事を覚えるのに必要な「忘れる」事であるため、これを「老人力がついてきた」というようなプラス思考に転換する考え。
それまでの老人に対する概念を覆す発想として話題に。腕力や体力などの「力」ではない事に注意。
この言葉を発案したのは建築家の藤森照信さん、編集者の南伸坊さんで、この案を赤瀬川原平さんが東京新聞にエッセーとして寄稿、その後1997年6月号の「ちくま」という雑誌に連載(後に単行本化)を始め反響を呼びます。
受賞者は作家で路上観察学会の赤瀬川原平さん。
ショムニ フジテレビで放送されていた人気テレビドラマで、満帆商事株式会社の総務部庶務二課に所属する6人のOLの活躍を描くストーリー。
「ショムニ」は「庶務二課」の事で「会社の掃き溜め」と呼ばれるような部署ですが、江角マキコさん演じる坪井千夏がリーダー的な存在となり個性豊かなメンバーとともに欲望に忠実に行動しますが、結果的になぜか会社の利益になると言う流れの一話完結形式のドラマ。
受賞者は原作者の安田弘之さん。
モラル・ハザード もともとは主に保険や経済学ででの分野で多く使われていた用語で、保険においては例えば事故を起こしても保険が適用されるという気持ちから注意を怠るなどの行動です。
ハザードは英語で危険物や障害物の意味があります。
そして1998年に使われたモラル・ハザードは、金融機関による経営上の様々な違法か違法ギリギリの融資であったり経営を行っていた事が住宅金融専門会社が問題になった際(いわゆる住専問題)に噴出し、モラルを顧みない金融機関のこのような行為を「モラル・ハザード」と呼びました。
受賞者は住専問題処理を行う住宅金融債権管理機構社長に無報酬で就任した弁護士の中坊公平さん。
「冷めたピザ」 この年首相に就任した小渕恵三について、1998年7月13日付の「ニューヨーク・タイムズ」が「冷めたピザ」と紹介。
これが日本では面白い表現だとしてウケることに。
掲載されたフレーズは「Obuchi has all the pizzazz of a cold pizza」と韻を踏んでます。
受賞者は発言元とされる三井海上基礎研究所・ジョン・ニューファー(John F. Neuffer)さん。
日本列島総不況 経済企画庁長官(小渕内閣)だった堺屋太一が日本経済の状態を表現した言葉。
民間人閣僚として同ポストに就任し、この明快でインパクトのある表現が話題に。
なお堺屋さんは通商産業省に入省後、作家やイベントプロデューサーとして活動し、経済企画庁長官に就いています。
受賞者は堺屋太一さん。
1998 特別賞
スマイリング・コミュニスト 共産党にとって小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以降は不利になると思われた選挙の中でも党の躍進が続いたため、マスコミが当時共産党中央委員長の不破哲三さん(本名:上田建二郎さん)のことをこう呼んだことから。
コミュニスト(communist)とは共産主義者の事で「微笑する共産主義者」と訳されます。
受賞者は不破哲三さん。
ボキャ貧 当時内閣総理大臣の小渕恵三さんが記者の前で語ったもので、ボキャブラリーが貧困(貧弱)の略とされています。
この時代はテレビで「タモリのボキャブラ天国」が放送されており、略称が「ボキャ天」のため、この影響があると思われます。
このユーモアのある造語がマスコミでも大きく取り上げられることになりました。
受賞者は当時者の小渕恵三さん。
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