1993年(平成5年)の「日本新語・流行語大賞」一覧と解説

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1993年(平成5年)の日本新語・流行語大賞です。
1984年から開始され、この年は第10回に当たります。

前年・翌年と、すべての年の流行語についてはこちらをご覧ください。

この年はなんといっても年間大賞のJリーグが印象に残っています。新語部門の金賞「サポーター」もサッカー関連用語ですね。
表現部門の銀賞「ウゴウゴルーガ」は当時中学生でしたが学校でよく話が出てました。

あとはダチョウ倶楽部の上島さんの持ちネタ、大衆語部門の銀賞「聞いてないよぉ」はこの頃から使われてたんですね。


公式サイトの発表はこちら「1993年の日本新語・流行語大賞」です。

1993 年間大賞
Jリーグ この年、日本初のプロサッカーリーグである『Jリーグ』が開始。
各チームの特集報道やJリーグ選手のテレビ出演、タオルやユニフォームなどのサッカーグッズだけでなく、スナック菓子などの食品も発売されるなど、昔からのサッカーファンだけでなく一般の人達も巻き込むブームに。
正式名称は「日本プロサッカーリーグ」(英語:Japan Professional Football League)。
開始当時の10チーム(鹿島アントラーズ、ジェフユナイテッド市原、浦和レッドダイヤモンズ、ヴェルディ川崎、横浜マリノス、横浜フリューゲルス、清水エスパルス、名古屋グランパスエイト、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島F.C)はオリジナル10と呼ばれています。
受賞者は日本プロサッカー・リーグチェアマンの川淵三郎さん。
1993 新語部門
金賞
サポーター Jリーグチームを応援する観客で、応援するだけでなくチームを支える「12人目のプレイヤー」の存在として使われる言葉・概念。
特に注目されたのは、対イラク戦でロスタイム中の失点によりワールドカップ初出場を逃した「ドーハの悲劇」と呼ばれる出来事で、選手の応援のために現地にかけつけたファンや中継を見守る人達が選手と一体となって喜んだり悲しんだりする場面が挙げられます。
受賞者はサポーター代表としてドーハにも同行したカズこと三浦知良選手の夫人である女優・モデルの設楽りさ子さん。
銀賞
新・○○ 6月21日の「新党さきがけ」、6月23日の「新生党」、1992年の「日本新党」など、新しい時代を求める流れから「新」と付く政党が次々誕生。
そして俳優の加瀬大周さんが芸能事務所から独立しようとした際に芸名を巡ってトラブルになり、裁判の結果事務所側が敗訴し「加瀬大周」は現在使っている俳優が継承することに。
これに対し事務所は「新加瀬大周」という新しい俳優をデビューさせますが、後に「坂本一生」に改名。この出来事は芸能ニュースで大きく取り上げられ、政党名も含めて「新○○」の名称が話題になりました。
受賞者は新加瀬大周改め坂本一生さん。
銅賞
FA(フリーエージェント) 日本プロ野球でこの年のオフに「フリーエージェント」制度が導入されました。早速この制度を利用して落合博満さんが中日から巨人へ移籍。この大型移籍でFAが広く知られる事になりました。
フリーエージェントは、条件を満たせばどの球団とも選手契約を結べる制度で「国内FA」と「海外FA」があり、それぞれ規定の期間以上の在籍でFA権を行使(FA宣言)することが出来ます。
受賞者は落合博満さん。
1993 流行語部門
金賞
規制緩和 値上げや値下げが規制され長い間地域ごとに統一されていたタクシーの運賃でしたが、MKタクシー(エムケイ株式会社)が運輸省(現在の国土交通省)を相手取り「運賃値下げ裁判」を起こし1985年の第一審で勝訴、第二審で和解となったことを受け、この年に運賃の値下げが認可(規制緩和)されました。
12年にわたる値下げへの戦いが話題となり広く「規制緩和」の言葉が知られるようになりました。様々な「規制」が経済の発展を阻害しているとの声は以前からありましたが、これをきっかけにタクシー以外の業界でも「規制緩和」の声が強くなりました。
受賞者はMKタクシー会長の青木定雄さん。
銀賞
清貧 富を追い求めて私腹を肥やすなど私欲に走らず、清く正しいがために貧しく質素であろうとする考え。
中野孝次さんの1992年の著書「清貧の思想」がベストセラーになり注目された用語。汚職や拝金主義が広まる時代背景もこの言葉を際立たせました。
受賞者は作家の中野孝次さん。
銅賞
天の声 自治体による公共事業の入札をめぐり、建設会社(ゼネコン)が議員や知事や市長に賄賂を渡し談合を行っていたとして、石井亨元仙台市長はじめ建設相、宮城県知事、茨城県知事、大手建設会社役員が逮捕されるなどの事件が相次ぎました(ゼネコン汚職事件)。
賄賂を受け取った市長らは「天の声」で入札企業を決めていたといいます。この都合のいい表現を使った隠語が話題に。
受賞者は対象者が拘留中のため保留。
1993 大衆語部門
金賞
親分 当時のプロ野球の日本ハムファイターズの監督を務めた大沢啓二さんの愛称。「大沢親分」「大沢の親分」など。
この年は西武との激闘で2位だったものの、ユーモアのあるコメントや人柄がマスコミで取り上げられました。
なお、大沢啓二さんの孫はタレントの大沢あかねさんです。
受賞者はご本人の大沢啓二さん。
銀賞
「聞いてないよォ」 肥後克広さん、寺門ジモンさん、上島竜兵さんのお笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」のギャグ。テレビ番組内で台本には無い危険な演出などの場面で『聞いてないよぉ~』と叫びます。
「お笑いウルトラクイズ」でまったく聞いていない企画に突然参加することになった際、メンバーの寺門ジモンさんがポロッと言ったのが始まりのようです。
受賞者はダチョウ倶楽部。
銅賞
お立ち台 ディスコやクラブで通常のフロアの位置より1段高くなっている「お立ち台」は、目立ちたいまたは目立たせたい女性をそこに上げ躍らせる場所。
伝説的なディスコ「ジュリアナ東京」で派手なボディコンにミニスカート姿、当時流行っていた扇子を振って踊る「お立ち台ギャル」の姿は、今でもバブル時代の象徴的な光景として映像が使われます。
もともとは六本木にある「ギゼ」というお店が発祥とされ、「ジュリアナ東京」のド派手な演出がメディアに取り上げられるようになり全国のクラブへと広まっていったようです。
受賞者はスーパーセクシーナイトでお立ち台ギャルNo.1になった栃木県代表の古宇田敬子さんと埼玉県代表の小川啓子さん。
1993 表現部門
金賞
2500円スーツ 洋服の青山東京銀座店がオープンセールで9割引と言う2500円でスーツを販売。バブル崩壊後で「価格破壊」が注目されていた事もあり大きく取り上げられました。
各メディアの宣伝効果もあり、店には長蛇の列が出来、他の商品も売れ同社の1日の売り上げの新記録となったそうです。
受賞者は洋服の青山東京銀座店。
銀賞
ウゴウゴ・ルーガ フジテレビで1992年10月5日から1994年3月25日まで放送されていた子供向けバラエティ番組で、当時としてはまだ珍しいCGを使ったヴァーチャルスタジオで架空のキャラクターと、実際の2人の子役「ウゴウゴくん」と「ルーガちゃん」が織り成す駆け引きやシュールなギャグが独特の世界を醸し出し話題に。
「ウゴウゴ」「ウゴルー」などと略されます。
受賞者はウゴウゴくん役の田島秀任さんとルーガちゃん役の小出由華さん。
銅賞
たま・ひよ(族) 福武書店(現在のベネッセコーポレーション)から発行されていた、妊娠から出産までの情報誌「たまごクラブ」育児の「ひよこクラブ」の2誌を略して「たま・ひよ」が若いママ達の間で大ヒット。
読者モデル起用、読者を主役とした内容にするなどこれまでの出産・育児本になかった展開が受け入れられ「たま・ひよ族」なる言葉も生まれました。
受賞者はたま・ひよママ代表とされる綿引出さんと森久美子さん。
1993 特別賞部門
年間傑作語録賞
「悪妻は夫をのばす」 プロ野球選手の落合博満さんと、その夫人・落合信子さんとの関係がマスコミで取り上げられ話題に。
オラオラ系の信子さんと何でも言いなりですが野球の実績はすばらしい落合選手のやりとりが面白おかしく、かたせ梨乃さん布施博さん主演で全2回のテレビドラマ「悪妻は夫をのばす!落合博満夫妻物語」も放映されました。
「悪妻」として信子さん自ら1986年の「悪妻だから夫はのびる―男を奮い立たせる法」や1991年の「悪妻だからまだまだ夫はのびる―男への鞭の入れ方」を出版しています。
なお新語部門の銅賞にもなっている「FA」で夫の落合博満さんが行使するか悩んでいたところ、信子さんが強引に行使させたとも言われています。
受賞者は落合信子さん。
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