活動者というと通常の意味だと何かの活動をする人を指しますが、ネットで言う「活動者」はツイキャス・YouTube・Twitter・Instagramなど、ネット上で表立って自分を出して活動し、且つYouTubeとツイキャスというように複数のプラットフォームにまたがって活動を行う人達の事を指す用語です。

YouTubeだけであればYouTuberになりますが、YouTubeだけでなくニコニコ生放送の生主としてもインスタグラマーとしても精力的に活動していた場合などのように、同じ名前で複数の肩書がある場合に使われる表現・概念。

匿名でネットに書き込みを行っていたり、名前を出して活動しているものの特に有名になりたいとか名前を売出す気がない人達は活動者とされる事はありません。

顔出しして配信する事が一番目立つため、活動者はYouTube・ツイキャス・ニコ生で放送を行っている事が多く、活動者という言葉を使う人も配信界隈に多いですが、Twitter・InstagramなどのSNSやブログで投稿を行う人も活動者と言えます。

個人的な見解になりますが、活動名(ハンドルネーム、アカウント名、本名等)をネットで検索して、その人がどんな事をやっているかわかる場合は「活動者」と言えるのではないかと考えています。

活動者なのかそうでないか、わかりやすい例を挙げるとこのブログです。
活動者のブログの場合は、プロフィールが書いてあったり、SNSや配信サイトへのリンク、どんな活動を行っているかなどがわかり、本人が活動するアカウントへ繋がるようになっていますが、この記事を書いている人は今こうしてネットで「活動」をしていても、自分を前に出すようなネットでの活動をしていないため活動者でありません。

活動者の概念について明確に定義されているわけではないため、個人による解釈や基準は曖昧な部分もあり感覚に近い面もありますが、概ね上記のような意味合いで使われる言葉です。

なかなか活動者の意味を一言で説明するのが難しいため、以下の項目もご覧いただき感覚や概念について理解を深めていただければと思います。

活動者という言葉が出来た背景・発祥について

YouTuberがYouTubeだけ、ツイキャス主がツイキャスだけ、ニコ生主がニコ生だけ、SNSはTwitterだけ、Instagramだけ……のように、どこか1サイトだけで活動する人は少なく、複数を活動場所として利用する人達が増えました。

そうなると、その人の肩書は「インスタグラマー」なのか「YouTuber」なのか、本人もどちらのサービスにも思い入れが強い場合などは呼称に困ってしまいます。
そんな時に使えるのが「活動者」です。

以前(2010年代前半頃)は個人がネットで活動する場合は、ニコ生やブログ、まだあまり普及していなかったTwitte等、かなり限られたサービスを利用するしかありませんでしたが、2010年代中盤頃からはそういったサービスが数多くでき、多数のプラットフォームで活動する地盤が固まって来たため、複数のサービスをまたいで活動する人が増加とともに出来たのが活動者という概念といえます。

使われだしたのは2016年頃には耳にしているので、遅くともその頃には使われていたようです。

個人的に発祥だと思っているのは、2014年当時ニコニコ生放送で活動していた人達が、収益化出来なかったニコ生から収益化出来るツイキャスへの大移動が起こり、これまでニコニコで生放送を行う人の呼称「生主」(なまぬし)からツイキャスで放送を行う「キャス主」と呼ばれるようになりますが、ニコ生に戻ってきたり両方で放送を行っている人は「生主」なのか「キャス主」なのかという話題が大手配信者とリスナーの間のやり取りでよく見られ、しばらくしてから「活動者」という表現が出来た印象があります。

当時はツイキャスにてほんの一部の配信者が使っている状態でしたが、その後は少ないながらも使う人が増え始め、2022年現在だとまだまだ一般的には知名度も低く頻繁には耳にしないものの、ネットや特に配信サイトを利用する人たちの間では広まりつつある状態です。

今後の傾向としても、様々な活動場所が増えている上に配信者の増加やツイッターなどのSNSも活用するのが当たり前になっているため、活動者という概念は広まっていくものと考えられます。

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「配信者」「YouTuber」と活動者の違いは?

配信の世界でよく活動者というフレーズを見かけるため、
VTuber

配信者といっても、どのプラットフォームで活動するかによって呼称が変わる場合があります。
例えばYouTubeだったら「YouTuber」、YouTuberの中でもバーチャルキャラを使っていれば「バーチャルYouTuber」(VTuber)になりますし、ニコ生なら「生主」、ツイキャスなら「キャス主」になります。

主な活動場所をこれら1つに絞っている場合は「YouTuber」とも言えますし、ツイキャスで生放送を行っているのであれば「配信者」と呼べます。

こういった縛りなく、YouTuberとしても活動するしツイキャスでも放送を行い、ネット番組への出演も行う、SNSでも多数のフォロワーがいる、等など様々な場所で活動している場合は「活動者」となります。

厳密な決まりはなく、1箇所で活動していても活動者とする場合もあります。

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活動者のメリット・デメリット

活動者のメリットとしては自分が商品とも言えるので、名前が売れれば大きな利益を得ることも可能ですし、配信者であれば他の放送に呼ばれコラボが行われることでさらに有名になったり、ネット上で自分の名前が挙がって自己承認欲求も満たせる事も。

デメリットとしては何か悪いことをしたり事件を起こせば批判もされますし、逮捕されればこの先ずっと逮捕された人として活動することになります。
本名を隠している場合でも有名になると本名バレであったり自宅バレなどのリスクもあります。

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