「いつメン」は、「いつものメンバー」または「いつもの面子(めんつ)」の略で、普段よく一緒にいたり集まったりする友達・仲間の事を指す用語です。
平仮名だけの「いつめん」、カタカナだけの「イツメン」の表記も見られますが「いつメン」が一番多いです。

オンラインゲームで使われる場面もあり、同じメンバーでチームを組んでゲームをする時であったり、各種ゲームの結果で得点上位の顔ぶれがいつも一緒だった時などにも「いつメン」と言われる事があります。

古くから存在している言葉で、知る限りになりますが遅くとも1990年代後半頃に耳にした記憶があります。
下の項目「いつメンは古い?」でも説明しますが、2022年現在ではTwitterなどのSNSで若者の間でも使っており、頻繁ではないものの幅広い年代で使われているようです。

派生語として「グループ」の意味を追加した「イツメングル」という用語も近年見られるようになりました。

以下のようないつメンの使い方や表現があります。

  • またいつメンで集まろう
  • いつメンのみんな遅くまでありがとう
  • 今日はいつメンで飲むぞ
  • いつメンさんと楽しんでくる
  • よく覚えてないけどいつメンだった気がする
  • いつメンだからと言って常に仲がいいわけじゃない
  • 家にこもっていつメンとゲーム
  • いつメンの中の1人と恋愛関係になった

以下では「いつメン事件」など、いつメンに関する情報をさらに詳しく見ていきます。

いつメン事件

あまり耳にする機会のなかった「いつメン」が、2ちゃんねる(現・5ch)などのネット掲示板で頻繁に使われる、「いつメン事件」とか「いつメン騒動」と呼ばれる出来事が2010年12月にありました(当時はまだTwitterなど個人発信のSNSが普及していなかったためネット掲示板で騒がれました)。

人気アイドルグループ「AKB48」の姉妹グループの1つで、愛知県名古屋市の栄で活動する「SKE48」のメンバーである4名(井口栞里さん、内山命さん、鬼頭桃菜さん、斉藤真木子さん)が、ファンと私的交流を行っていた事が発覚し、こういった行為を禁止していたグループであり且つ人気アイドルだったためテレビのワイドショーや雑誌にも取り上げられました。

この4人は仲がよく一緒にいた事からファンの間からも「いつメン」と呼ばれていたことから「いつメン事件」と名付けられました。

いつメンは古い?

2000年代頃は稀に使うような古い言葉の印象がありましたが、当時中高生など若い学生の間で流行っていた「ホムペ」(ガラケーで作る簡易ウェブサイト)では「いつメン」というワードとともに友達と写っている写真を掲載するなどのページも多々見られるなど、学生を中心に少しずつ広まる傾向になります。

ただあまり耳にする機会はなく、しばらくは死語に近いような状態にであったと考えられますが、その後に流行るFacebookなどで友達を紹介する時に使われるなど、ネットの普及と共に使われる頻度が増えてきたようです。

グーグルトレンドによると2010年12月から「いつメン」とネット検索した数が増えており、その後も継続している事から、上の項目でご紹介した、中高生にもファンが多いアイドルグループの「いつメン事件」によりこの言葉がネットで広まり若者でも使う人が増えた可能性は少なからずありそうです。

2022年現在ではTwitterなどのSNSでは10~20代くらいの若年層とみられる年代の人達を中心に使われており、古い言葉ではありますが決して死語ではない状態になっています。

いつメンを英語でいうと?

完全な同じ意味ではありませんが、英語で近い表現は以下の通り。

  • usual faces(ユージュアルフェイシズ:見慣れた顔ぶり)
  • usual members(ユージュアルメンバーズ:いつもいるメンバー達)
  • my crowd(マイクラウド:自分とよく集まる仲間達)
  • squad(スクワッド:行動を共にする人達を指し、もともと軍事用語の部隊などの意味で、スラングとしていつメンのような意味合いでも使われます)