「億り人」(おくりびと)とはビットコインなどの仮想通貨や株式、FXのような投資で1億円以上の資産価値を手に入れた人たちを差す用語です。
明確な定義がないため発言する人や前後の会話の流れで異なる解釈が見られますが、投資を開始する時点では1億円未満だった方が対象であり、すでに1億円を超える資産を保有している方がそれ以上の利益を出しても「億り人」とは呼ばれない事が多いです。
また、現金化(利確)をしていない状態であっても資産価値として1億円を超えた場合は「億り人」となります。
2017年はビットコインが100万円を超える値をつけたり、リップルやイーサリアムなど他の通貨も台頭したりと、仮想通貨が大きな話題になりテレビや雑誌などでも大きく扱われるようになり、それらで利益を上げた人達「億り人」にも注目が集まりました。
特にサラリーマンや主婦などの一般層が億り人になると、ツイッターなどのSNSやブログで自ら公表しマスコミに取り上げられるなど、億り人は億万長者としての憧れとして扱われる場面が多々見られます。
億り人は以下のような表現で使います。
収支がマイナス1億円になった場合は「逆億り人」と言うんですね。
- ビットコインで億り人になった
- 目指せ億り人!
- 10億り人くらいになりたい
- 暴落してる・・・逆億り人になりそうやわ
- モバコインで億り人っている?
「億り人」という言葉について、はっきりした起源は不明ですが、少なくとも2013年頃からネット掲示板の2ch(現・5ちゃんねる)において、投資関連の話題を話し合うスレであったり、関係者の集まるコミュニティーやSNSなどではすでに使われていました。
2017年頃から頻繁に聞くようになったので、仮想通貨だけで使われているものだと思われがちですが、投資全般で何年か前から使われている用語だったのですね。
元ネタとなっているのは2008年に公開された納棺師を描く日本映画「おくりびと」(本木雅弘さん、広末涼子さん出演)の語呂から由来しています。