おいしい海ぶどうの選び方から、見分ける方法、保存方法などをあわせて解説します。
ここでは主に流通している「クビレヅタ」を対象にしています。

海ぶどうは主に沖縄や鹿児島で食べられている海藻の一種クビレヅタのことで、その見た目から「グリーンキャビア」と呼ばれている、プチプチとした食感とほんのり磯の香りがする食べ物です。
詳しくは「海ぶどうとは?」(作成中)をご覧ください。

海ぶどう
海ぶどう

新鮮で質のいい海ぶどうは臭みもなく、しっかりとプチプチとした食感があるおいしい食べ物ですが、粗悪品が売られていることも少なくありません。むしろそちらの方がかなり多いです。
本当においしい海ぶどうを味わってもらえるよう、はじめて海ぶどうを購入する方や、以前買ってみたけどそれほどおいしくなかったと感じた方など参考にしていただければと思います。

そしておいしい海ぶどうを選んだら、常温保存であることをお忘れなく。
しおれてしまいますので決して冷蔵庫には入れないでください。詳しくは下の「海ぶどうの保存方法」の項目をご覧ください。

他にも海ぶどうに関する記事がありますので、よかったら合わせてご覧下さい。

おいしい海ぶどうの見分け方と選ぶポイント
まずどんな海ぶどうがおいしいのかというと、新鮮で粒に張りがあってびっしりと付いているものです。
プチプチの食感がおいしい食べ物ですので、張りのないしおれ気味のものや粒が少ないものは避けましょう。
時間の経過とともに張りがなくなり黒ずみはじめ、生臭い匂いがしてきて、最終的には写真のようにしぼんでしまいます(上が新鮮なもの、下が古くなりしおれたもの)。

上が新鮮で、下が古くなってしぼんだ海ぶどう
上が新鮮で、下が古くなってしぼんだ海ぶどう

上記の内容を踏まえた上で、以下では見分け方を項目ごとに見ていきましょう。

どこで買えばいい?
国際通りや空港やお土産屋さん・・・どこにでも売ってるんですが、実はなかなか品質のいいものが売ってません。
一番のおすすめはスーパーです。もちろんスーパー以外でも良品を扱っているお店もあるとは思いますが、当たりも外れも置いてあるスーパーでおいしそうなのを見極めるのがいいでしょう。
個人的によく購入するのは「かねひで」です。

一番やめておいた方がいいのはディスカウントストア。一度もおいしいものに当たれませんでした。

絶対においしい海ぶどうを食べる方法として、飲食店で注文する手もあります。

浜辺の茶屋のサラダに乗った海ぶどう
「浜辺の茶屋」のサラダに乗った海ぶどう

ある程度名前の知れた食堂やレストランや居酒屋さんが取り扱う海ぶどうはほぼハズレはありませんので、有名店を地元の方に聞くか食べログのレビューなどで調べておといいでしょう。

金額的にはいくら位のものがいい?
70~80グラムくらいの量で500円前後のものはハズレが少なかったですが、当然そうでない場合もあります。
時々本当に品質のいいものが300円弱で売られていることもあるので、あくまで目安としてお考えください。

緑色が濃いのと薄いのはどちらを選ぶか
粒の色をよく見てみると緑色の濃いものと薄いものとがあります。
結論を言うと色では判断できません。

色の薄い原因は日の当たらない場所に置いたため光合成が出来ないからで、再び日に当てれば色は濃くなりますので、それだけでは美味しいか不味いかは判断が難しいです。

ただし緑でなく黒っぽくなり始めていたり張りがないものについては、古くなりしぼむ直前だったりする可能性があるため選ばないようにして下さい。

茎つきと茎なしはどちらが美味しい?
茎なしと茎付きの海ぶどう
茎なし(左)と茎付き(右)の海ぶどう

写真のように茎がないものと茎付きのものが販売されていますが、同じ品質であれば茎なしの方が高価です。
茎を取り除く作業がなく茎の重量も加算されている「茎あり」は当然安くなります。
茎がついているからといって粒自体の味は変わらないですが、食感はやはり粒だけの方がいいかと思います。

茎が美味しい!という好みもあるかもしれませんが、茎が美味しいのであれば茎だけで販売されるはずですが、茎なしはあっても茎だけのというのは知る限り販売されていませんので、やはり一般的には茎なしが好まれるようです。

ラベルのあるのはまずい?
パッケージのラベルが大きく中身が見れないようになっている商品は品質が悪い・・・というような事がよく言われますが、あながち間違いともいえませんが、やはりこれだけでは100%の判断はできません。

個人的な見解になりますが、お土産屋さんで販売されているようなパッケージが小さくラベルが大きいものは避けています。

通販で購入する場合はどこがいい?
通販でもおいしいお店ありますが、やはりハズレもあります。
送料も含めると結構な金額になるので、失敗はしたくないものです。

ただいま通販サイトで実際に購入しての比較を進めていますので、完成しだいここにリンクを貼ります。

なお、市販されているものは小分けにされて売られていますが、通販の場合は大きい発砲スチロールにまとめて大量に入っている商品が多いです。
市販のものと比べてかなりの高確率で小さいエビや虫が入っていますので、食べる前に軽く水洗いすることをおすすめします。

国産と輸入品について
パッケージで販売されている国産品は今まで見たことがないので、おそらくは飲食店向けに流通しているのだと思いますが、次に沖縄に行ったときにでも聞いてみたいと思います。
どちらも品質はそれぞれの商品によりますので、国内外でおいしさの違いはないものと思います。
海ぶどうの保存方法

常温で保存します。
見た目はいかにも生もののため、すぐにでも冷蔵庫に入れたくなってしまいますが、保存に適している温度は15度から30度以下ですので、冷蔵庫は厳禁です。また、味をしみこませようとタレに浸しておくのもいけません。
直射日光を避けた場所に置いておけばOKです。

これら守らないとどうなるかというと、しぼんで黒くなります。
完全にしぼんでしまったものは元にはもどりませんが、適切な環境で保存したもので少ししぼんだものであれば、食べる直前に少しの間水に浸しておくとプチプチが戻ることもあります。

その他の項目をみていきましょう。

緑色を濃くしたい場合
粒が白っぽさが気になる場合は緑色を濃くする方法があります。
発泡スチロールなど光を通さない容器に入ってる場合は透明なものに移して、室内の蛍光灯に2時間ほど当てておくと色が濃くなります。
冬の持ち運びについて
沖縄では平均気温が15度を下回ることがないため(最低気温は下回る月があります)、冬でも保存できますが、問題はお土産として持ち帰る場合です。
発泡スチロールに入っているとギリギリ帰宅まで持つ場合が多いですが、プラスチックの容器だとしぼんでしまう事が多いです。
容器の外側にホッカイロなどを貼っておく手もありますが、個人的には冬は持ち帰らず沖縄だけで食べるようにしています。
賞味期限について
各商品に記されている賞味期限はだいたい2日から1週間くらいに設定されていますが、とにかく新鮮なものほど美味しいです。
熟すとか寝かせるとかはなく、時間が経つと臭みが出てくるだけですので買ったらすぐに食べたほうがいいです。
また、商品によっても異なり、粒かしっかりしてる良質なものは最適な温度であれば1週間くらい持ちますが、品質の悪いものについては数日でダメになってしまいます。

国際通りにある、とある有名ディスカウントストアで購入した激安商品(120円くらいだったと思います)は翌日には黒くしぼんでしまいました。