1984年(昭和59年)の「日本新語・流行語大賞」一覧と解説

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1984年の「日本新語・流行語大賞」の受賞ワードを賞ごとに分類し、その解説を掲載しました。

今では毎年12月1日(この日が土日の場合は翌平日)の発表日にはニュースやネットでも大きな話題になるまでのイベントになっていますが、第1回は1984年に自由国民社という出版社により開催されました。

前年・翌年と、すべての年の流行語についてはこちらをご覧ください。

なお公式サイトはこちら「1984年の日本新語・流行語大賞」をご覧ください。

1984 新語部門
新語部門 金賞
オシンドローム 1983年4月4日(昭和58年)~1984年3月31日(昭和59年)まで放送された、NHK連続テレビ小説「おしん」がアジアを中心とした世界各国で話題となり、これをアメリカのニュース雑誌「TIME」が「おしんドローム」(oshindrome)と表現したことから。
おしん(oshin)と、症候群の意味があるシンドローム(syndrome)を組み合わせた造語。
受賞者はタイムに寄稿した当時フリー記者ジェーン・コンドンさん。
新語部門 銀賞
鈴虫発言 1983年(昭和58年)10月12日、ロッキード事件で田中角栄元首相に一審で懲役4年、追徴金5億円の有罪判決が下ったのを受け、同年12月に行われた衆議院議員選挙では「政治倫理」が争点となり、頻繁にこのワードがメディアに登場することに。
これに対し当時の内閣総理大臣・中曽根康弘さんが『倫理、リンリとまるで鈴虫が鳴いているようだ。』と発言したことから。
受賞者はご本人、中曽根康弘さん。
新語部門 銅賞
スキゾ・パラノ 浅田彰さんの著書「逃走論―スキゾ・キッズの冒険」の中で、いろいろな事に興味を持ち時々で切り替えながら生きる人間を今を「スキゾ」、一つの事に固執して生きる人間を「パラノ」と分類。
自分はスキゾ人間、あの人はパラノ人間、のような会話がされるまでに広まりました。
それぞれスキゾフレニア、パラノイアの略とされています。
受賞者は翻訳家、批評家で本の著者・浅田彰さん。
新語部門 特別賞
特殊浴場 現在の「ソープランド」に当たるお店は以前「トルコ風呂」の俗称が使われていました。
トルコから東京大学地震研究所へ留学中のヌスレット・サンジャクリさんはこれにショックを受け、当時トルコ大使館参事官イルハン・オウスさんと共に改称に向け厚生大臣に直訴するなど改称運動を開始。
マスコミにも取り上げられ「トルコ風呂」は「ソープランド」へと改称に。
受賞者はイルハン・オウスさん。
1984 流行語部門
流行語部門 金賞
まるきん まるび イラストレーターの渡辺和博さんの著書「金魂巻」(きんこんかん)に出てくる用語で、当時「一億総中流」と言われるなかでも、同じ職業でもライフスタイルや行動によって何でもうまく事が運ぶ高収入者を「○金」(まるきん)、うまくいかない低収入者を「○ビ」(まるび)と、所得格差や階層差を描写しベストセラーに。
メディアでも取り上げられ頻繁に使われる言葉になりました。受賞者は渡辺和博さん。
流行語部門 銀賞
くれない族 「~してくれない」とよく口にしたり、そういった思考の人のこと。
●●してくれない?とお願いする意味でなく、「理解してくれない」「かまってくれない」「教えてくれない」のように欲求不満の意味合い。主に主婦を対象にした用語。
TBSで放送されたTVドラマ「くれない族の反乱」(田村正和・大原麗子主演)から。
受賞者は「くれない族の反乱」スタッフ。
流行語部門 銅賞
疑惑 夫妻でロサンゼルス旅行中に銃撃事件に遭遇し妻が死亡、生き残った三浦和義氏に対し週刊文春が「疑惑の銃弾」と題し、保険金目的による三浦氏の殺人事件との疑惑を報道。「ロス疑惑」の言葉がマスコミで多用されるようになり受賞。
受賞者は週刊文春編集部。
流行語部門 特別賞
千円パック 「かい人21面相」と名乗る犯人により江崎グリコ、丸大食品、森永製菓、ハウス食品などの大手食品会社数社の製品に対し、毒物を混入のうえ脅迫した事件(グリコ・森永事件)。
日本全国が不安に陥るなか、森永の社員らは取り扱い店のパトロールや、工場で1200円分ほどの自社製品であるお菓子を袋詰めにして、完全に包装し街頭等で販売したそうです。
事件の影響で売り上げは減ったものの、この1000円パックは好評だったとのこと。
受賞者は森永製菓(株)。
流行語部門 大衆賞
「す・ご・い・で・す・ネッ」 フジテレビで放送していた「笑っていいとも」で、所ジョージさんがあまり大したことでもない内容にも大げさに『すごいですねー』と褒め返しているのが若者にウケ、場を盛り上げる際に何でもかんでもこの言葉が使われるように。
受賞者はご本人の所ジョージさん。
「教官!」 1983年10月18日から1984年3月27日まで、TBS系列で毎週火曜に放送されていたTVドラマ「スチュワーデス物語」にて堀ちえみさんが演じるスチュワーデス(現在でいうキャビンアテンダント)の主人公「松本千秋」が、風間杜夫さん演じる教官の「村沢浩」に対して言う台詞。
「ドジでのろまなカメ」(ドラマ中の台詞)なスチュワーデス訓練生と教官による師弟愛を描く、いわゆる「ド根性ドラマ」のストーリーでしたが、そのドジっぷりや堀さんの独特な演技も相まって話題に。
まったく教官と関係ない人を呼ぶ際にも「教官」などと面白おかしく使われる現象も。
受賞者はご本人の堀ちえみさん。
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