「とりま」は「とりあえず、まあ」を略した言葉で、一人で行動をする時、または友達や仲間内で集まったときなどに、「とりま、〇〇」のような感じで、まずは最初に〇〇をしておこうかというような意味合いで使われます。
かしこまった言い方でなく砕けた表現であり、「ひとまず〇〇しよう」「いったん〇〇しよう」といったニュアンス。
使われるシーンは様々で、集合した直後であったり、他の行動をするタイミング、話題を変える目的、行動を終えた後に他の事をする時、など。
TwitterなどのSNSやネット上だけでなく、リアルでも若者の間で使われてます。
以下のようなとりまの使い方や表現があります。
- 天気いいからとりま出かける
- とりまなんかしようよ
- 仲良くなったしとりま遊びにいこう
- とりま東京向かう
- 雨に濡れたからとりま着替える
- とりまキメとくか
- やること無いしとりまあの子呼んでおくか
- とりまやってみる
- それならとりま飲み行こうよ
- とりま11時にラウワン集合ね
とりまの発祥は2000年前半から中盤頃で、もともとはギャル語として若い女性がノリで使っていた用語が、2006年頃からはネットでも見られるようになり、その後少しずつ広まりました。
しばらくはリアルでもネットでも一部の人のみが使っている状態でしたが、2010年代に入るとネットでも目にする機会が増えだし、「女子中高生ケータイ流行語大賞2011」では4位、その後も中高生以外の年代にはなかなか広まらない言葉でしたが、2015年頃からはTwitterの普及もあってかSNSでも多数目にするようになりました。
2019年には『10代女子が選ぶ「流行りの若者言葉・略語TOP10」』の4位となり、この頃にはネット上ではかなり知名度の高い用語になっています。
2022年3月時点だと中高生や20~30代のネットユーザーにはかなり知られた用語になっているものの、それ以上の年代にはまだ知名度は低いようです。
流行語の1つではありますが、その後も廃れたり死語になったりすることもなく、ある程度定着した用語になっているため、今後も見かける機会は続くかと考えられます。