「Don’t Disturb」(ドントディスターブ)または「Do not disturb」(ドゥーノットディスターブ)は、「邪魔しないで」の意味があり、ホテルなどの宿泊施設に泊まっている自分の部屋に、清掃やベッドメイキングなどを行う清掃員が入って欲しくない事を伝える用語・メッセージとして使われています。
理由は様々で、例えば起こして欲しくなかったり、部屋で静かに過ごしたい時、取り込み中で入って欲しくない時、海外であれば盗難の心配がある時などが挙げられます。
下記で詳しく説明しますが、朝から昼過ぎ位に「Don’t Disturb」を提示しておくことで、宿泊している部屋に清掃員や従業員が入って来て欲しくない事を伝えられます。
そのままだと動詞から始まる命令形になってしまうので、Please(プリーズ)を付けて「PLEASE DO NOT DISTURB」または「DO NOT DISTURB PLEASE」という表記が多いです。
「disturb」は英語で、邪魔・妨げる・乱すなどのような意味があります。
Don’t Disturb札の使い方
施設によっては無い場合もありますが、「Don’t Disturb」のメッセージが書かれた札が用意されていますので、自分のいるドアの内側でなく従業員から見えるよう外側に提示しておく事で部屋に入って欲しくないことを伝えられます。
提示しないとどうなるかというと、連泊など2泊以上する場合は基本的に朝から昼頃に、清掃員の方が入室して部屋のベッドメイキングや清掃が行われる事になります。
写真はドアに掛けるタイプの札で、「DO NOT DISTURB PLEASE」と書かれていますが、裏返すと「MAKE UP THE ROOM PLEASE」と書かれています。
MAKE UP THE ROOM PLEASEは「部屋をメイクアップ(清掃やベッドメイキング等)して下さい」という意味なので、「DO NOT DISTURB PLEASE」とは反対に清掃をお願いする意味になります。
使うタイミング
「Don’t Disturb Please」もしくは「Make Up The Room Please」は朝から昼過ぎ位までに提示します。
夕方から夜は清掃などがありませんので提示しても意味がありません。
宿泊施設では1泊の場合はチェックアウト後に清掃が行われますが、2泊以上の場合は宿泊客が外出するであろう朝から昼過ぎの時間帯に清掃やベッドメイキング、タオルの交換、アメニティーなど消耗品の補充が行われます。
このタイミングに提示することで従業員(清掃員)が部屋に入っていいか、よくないかを判断することになります。
「Don’t Disturb」の例
「Don’t Disturb」の札はドアノブに掛けるハンガーかマグネットのパターンが多いです。
Don’t Disturbの裏を見るとMake Up The Roomなど、部屋の掃除をお願いするメッセージが書かれている場合もあるので、提示したい面を間違えないように使います。
実際どんな札があるのか、宿泊した際に撮影したのでご覧下さい。
撮影は鳥取県のホテルハーベストイン米子 (2016年4月)、大阪府のTHE BOLY OSAKA(2019年11月)、北海道のHOTEL NUPKA(2018年2月)、福島県のコンフォートホテル郡山(2016年4月)、広島県の相鉄グランドフレッサ広島(2019年7月)、鳥取県のWeBase 高松(2019年11月)で行いました。