2006年(平成18年)の日本新語・流行語大賞です。1984年から開始され、この年は第23回に当たります。
前年・翌年と、すべての年の流行語についてはこちらをご覧ください。
2006年に起きた主な出来事は以下の通りです。
流行語が生まれた時代背景として参照ください。
- 韓国ソウル大学校教授の黄禹錫さんが発表したES細胞の論文が捏造とわかり「サイエンス」誌が撤回(1月)
- サウジアラビアでメッカ巡礼のイスラム教徒が将棋倒しになり345名が死亡(1月)
- アメリカ産輸入牛肉にBSE危険部位が混入があり再度全面禁輸に(1月)
- トリノ冬季オリンピック開幕(2月)
- 第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開幕(3月)
- フセイン政権崩壊後、約3年ぶりにイラク正式政府発足(5月)
- FIFAワールドカップドイツ大会開幕(6月)
- ジャワ島中部地震(7月)
- 任期満了により自民党総裁が小泉純一郎さんから安倍晋三さんへ、安倍内閣発足(9月)
- イラク高等法廷よりサッダーム・フセイン元イラク大統領に死刑判決(11月)
- サッダーム・フセイン元イラク大統領の死刑執行(12月)
公式サイトの発表はこちら「2006年の日本新語・流行語大賞」と、「2006年ノミネートワード」です。
2006年の日本新語・流行語大賞
2006 年間大賞
イナバウアー | トリノオリンピックで金メダルを獲得したフィギュアスケートの荒川静香さんが得意としていた技で、両足の爪先を外側に大きく開き、上体を大きく反らしたポーズで滑る姿が話題になりました。旧西ドイツの女性フィギュアスケート選手「イナ・バウアー」が開発した事からこの名前に。 |
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品格 | 2005年に発売されベストセラーとなった藤原正彦さん著書の「国家の品格」から。 伝統や歴史や素晴らしい面が多々あるにも関わらず、それを主張しなかったり逆に自分の国に対し卑下するような風潮もある。 日本人はもっと日本のことを知り愛する必要があるとの内容。 この本の影響で坂東眞理子さん著書「女性の品格」や日本テレビ系ドラマ「ハケンの品格」など、「○○の品格」という名称が使われる現象も起きました。 受賞者は数学者の藤原正彦さん。 |
トップテン
エロカッコイイ(エロカワイイ) | 倖田來未さんがPVで大胆でセクシーな衣装をまとい踊る姿は「エロかっこいい」とか「エロ可愛い」のように呼ばれるなどの現象が起き、そのスタイルを真似する若い女性が続出しました。 |
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格差社会 | これまで「一億総中流」と言われた、所得面でそれほどの差がなかった日本人の所得が、1990年代後半より様々な職種において格差が広がり二極化が進みました。 正社員を削減し非正規雇用(派遣社員)への切り替えが進んだり、正社員になりたくてもなれないフリーターの増加、正社員でありながらも賃金が少なく貧困にあるワーキングプアといった存在が注目され、「格差社会」の言葉を頻繁に耳にするようになりました。 受賞者は東京学芸大教授の山田昌弘さん。 |
シンジラレナ~イ | 日本ハムファイターズのヒルマン監督がインタビューのお立ち台で言った言葉。 パ・リーグ優勝時に「シンジラレナ~イ」と叫び、その英語訛りの日本語がうけ話題になり、その後日本シリーズも制し44年ぶりの日本一を達成した際も「シンジラレナ~イ」を披露し観客は大いに沸きました。 受賞者は北海道日本ハムファイターズ監督のトレイ・ヒルマンさん。 |
たらこ・たらこ・たらこ | 2004年からテレビCMで放送された「キユーピー あえるパスタソース たらこ」で流されているCMソングで、「たらこ~たらこ~、たっーぷリーたらこ~」という耳に残るメロディーが多くの視聴者に印象を残し、じわじわを人気が出始めブレイク。 9月6日にCD発売された「たらこ・たらこ・たらこ」はオリコンシングルチャートで、初登場2位に。 歌っているのはオーディションによって選ばれたレナとハルカの2人で結成されたユニット「キグルミ」。 なおキューピーの「ュ」は小さい字でなく大きいユが正しい表記です。詳しい内容はこちら「間違いやすい企業名表記まとめ」をご覧ください。 受賞者は小学生ユニットのキグルミ。 |
脳トレ | セガトイズが2004年に発売した知育玩具「脳力トレーナー」や、PSP用のゲームソフト「脳力トレーナー ポータブル」、任天堂が発売したニンテンドーDS用ゲームソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」など脳をトレーニング「脳トレ」の商品が軒並み大ヒット。 この影響で「脳を鍛える」関連商品が発売されたり、テレビや雑誌などでも特集が組まれました。 受賞者は上記で紹介した商品の監修を行った東北大学教授の川島隆太さん。 |
ハンカチ王子 | この年の夏の甲子園大会で活躍した早稲田実業のピッチャー斎藤佑樹さんの愛称。 マウンド上で丁寧にたたんだ青いハンカチで汗を拭く姿が話題となりマスコミが命名。その爽やかな姿が人気となりました。 受賞者は斎藤佑樹さん。 |
ミクシィ | 日本最大の会員を獲得した「Mixi」(ミクシィ)の事。 招待制や足跡など独自の日本向け機能が受け大躍進したSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)で、日記やユーザ交流などを行うサービス。 同社社長の笠原健治さんや同じくIT関連企業で成功している株式会社はてな社長の近藤淳也さんらは「ナナロク世代」(76年生まれのため)と呼ばれました。 受賞者は株式会社ミクシィ社長の笠原健治さん。 |
メタボリックシンドローム(メタボ) | 「内臓脂肪型肥満」かつ「血清脂質」「血圧」「血糖」の3つのうち2つ以上で基準値でない異常があった場合に「メタボリックシンドローム」と診断されます。 略して「メタボ」。英語で「metabolic syndrome」と表記します。 以前からメタボの状態を内臓脂肪症候群とか死の四重奏などの表現していましたが、この「メタボリックシンドローム」の名称がこの年マスコミに取り上げられ広く知られるようになりました。 内臓脂肪型肥満は男性で85cm以上、女性で90cm位以上などの基準が定められていますが、国によって異なり日本国内でも国際糖尿病連合(IDF)や日本肥満学会(JASSO)などの機関によって数値が異なる場合があり、また数値の見直しもされています。 上記のような定義があるものの、現状は単に太っている事を「メタボ」とされる場面が多々見られます。 受賞者は日本内科学会の事務局長・高山國昭さん。 |
ノミネート
アンチエイジング | アンチ(anti-)は「反-」「抗-」の意味を持たせる接頭語で、エイジングは加齢の事。「老化や加齢に対抗する」と言った意味で使われます。 アンチエイジングの化粧品やサプリメントであったり、美容法がテレビや雑誌で取り上げられました。 |
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飲酒運転 | 33歳の会社員と妻、そして3人の子供の家族5人が乗った乗用車に、当時22歳で飲酒運転をしていた加害者の乗用車が追突し、家族5人の車は海の中道大橋から博多湾に転落。3人の子供が亡くなるという悲惨な事故が発生(福岡海の中道大橋飲酒運転事故)。 加害者は救助するどころか逃走の上、水を飲むなど飲酒運転の隠蔽を行っていました。 2001年12月に施行された「危険運転致死傷罪」を逃れるために、上記のようなひき逃げや隠蔽工作を行う「逃げ得」といえる状況は社会問題として取り上げられました。 |
美しい国 | 安倍内閣が宣言した日本の国家像を表現した言葉。 文化や伝統を大事にしたり、自由と規律を守ってゆく、世界に信頼・尊敬される国など。 『活力とチャンスと優しさに満ちあふれ、自律の精神を大事にする、世界に開かれた、「美しい国、日本」 』と定められています。 |
ウルトラ・ダラー | 2月に発売された、外交ジャーナリストの手嶋龍一さんの小説で、アイルランドで精巧な偽ドル札「ウルトラ・ダラー」が発見されたのを皮切りに物語が展開されます。主人公は日本在住(イギリス人)で、イギリスの秘密情報部要員のスティーブン・ブラッドレー。 所謂スパイもののストーリーで、「日本初のインテリジェンス小説」とも呼ばれています。 |
エハラー | スピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんを信奉する人々の事。「江原」(Ehara)に○○する人という意味の「-er」を加えた「Eharer」から。 スピリチュアルは霊的・精神的・宗教的と言った意味で、そのカウンセラー。霊能者のような存在を指す言葉。 相談者に霊視をしながらアドバイスするテレビ朝日で放送していた番組「国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉」から話題に。 |
エビ売れ(エビちゃん) | 女性ファッション誌のCanCam専属モデルの蛯原友里さんがブレイク。同性からの支持が多く、OL憧れのモデルとしてテレビCMなどにも出演。「エビちゃん」の愛称が定着するとともに、雑誌で身に着けた服やアクセサリーは飛ぶように売れ、この現象が「エビ売れ」と呼ばれました。 |
オシムの言葉(オシム語録) | サッカーのジェフユナイテッド市原・千葉、そして日本代表の監督を務めたイビチャ・オシムさんの独特な表現や言い回し、発言が話題になり2015年12月に発売された書籍「オシムの言葉」もヒット。 |
オレ流勝利 | 落合博満監督が行ったスタッフ選びや選手の起用について「オレ流」を貫きリーグ優勝。現役時代からも「オレ流」で活躍してきてきました。 |
学力低下 | 15歳の生徒を対象とした「OECD生徒の学習到達度調査」(PISA)や国際教育到達度評価学会(IEA)で、日本の順位が低下年々低下していることから「学力低下」が叫ばれました。 「ゆとり教育」の弊害であると指摘する声もありました。 |
下層社会 | ノンフィクション作家の佐野眞一さんが文芸春秋で発表した「ルポ下層社会」から。 東京都足立区で就学援助率を受ける児童が42%いることや、学校格差の拡大、自殺率が高いなど、その貧困の惨状をレポートしたもの。 |
勝ち組・負け組・待ち組 | 経済的に余裕がある人を「勝ち組」、ない人を「負け組」とし、「待ち組」は挑戦しないで様子をうかがう人を指す言葉。 少子化対策を担当していた相猪口邦子さんが『「負け組」は立派だ。その人たちは戦ったのだから。本当に反省すべきは「待ち組」だ』と発言した事から話題に。 小泉純一郎さんもメルマガにて同様の内容を書いています。 |
喝・天晴 | TBS系列のテレビ番組「サンデーモーニング」に出演している大沢啓司さんと張本勲さんが、週刊御意見番としてその週で行われたスポーツの話題を取り上げ、内容が良かった場合は「あっぱれ」を、悪かった場合は「喝!」と判定を下すというコーナーがひそかな人気に。 |
がっかりだよ! | お笑い芸人の桜塚やっくんがネタで演じるキャラ「スケバン恐子」が言う決め台詞。 間違いやすいヒネリの利いた問題を観客に出し、観客が間違った回答をすると「がっかりだよ!」と返す流れ。 |
カー娘(チーム青森) | この年行われた冬季オリンピック「トリノオリンピック」で女子カーリングチームの日本代表として出場した「チーム青森」の愛称。 目黒萌絵さん、本橋麻里さん、林弓枝さん、小野寺歩さんから成り、残念ながらメダルには届かず7位に終わりましたが、その活躍と真剣に試合に臨む姿が話題になりました。特に本橋麻里さんはマリリンのあだ名で一躍有名に。 |
亀田ファミリー(亀田3兄弟) | 興毅・大毅・和毅と、兄弟3人揃ってボクシング選手の亀田3兄弟と、まだ子供の頃から世界チャンピオンに育てあげると宣言して厳しいトレーニングを課してきた父親の言動が物議を醸したり、対戦相手への攻撃的な発言や挑発や、そのビッグマウスが注目される中、WBA世界ライトフライ級王座をかけた試合での微妙な判定勝利で八百長疑惑が起きるなど一斉に批判が起きました。 |
下流社会 | 2005年に出版された三浦展(みうらあつし)さんの著書。80万部のベストセラーに。市場調査のデータを元に、これまでの中流階級の崩壊と、所得が低い上に働く意欲も低い層の増加による格差問題を書き上げた消費社会論。 |
偽装請負 | 実際は人材派遣、またはそれに限りなく近いにも関わらず、請負に見せかけた雇用形態に偽装する「偽装請負」が社会問題に。派遣元企業が経費削減のために行う事が多く、保険未加入であったり等労災申請などで、労働者が不利な立場に多々されます。 なお請負と派遣の簡単な違いとしては、請負の場合は派遣先の社員は作業指示を行えず、派遣の場合は派遣先の社員の指示を受けて作業することが挙げられます。 |
キモカワイイ | 見た目には良いものでなかったり、気持ち悪かったりするものの、可愛く感じるものや人を指す用語。略して「キモカワ」とも。お笑いコンビ「アンガールズ」がその代表的な例として取り上げられます。様々な物事や表現の多様化により1つの言葉では表現しきれない状況により生まれた言葉。 |
GyaO(ギャオ、動画配信サービス) | 2005年4月よりUSENが「完全無料動画配信サービス」としてGyaOを開始。コマーシャル収入により無料化を実現しました。現在では動画サイトは多数存在していますが、この当時は非常に数が少ない状態でした。 |
ググる | インターネットの検索エンジン「グーグル」で情報を収集する(検索する)ことを意味する用語。 「グーグル」を「ググ」、「○○する」を「る」とし、略したのが「ググる」。 本来はグーグルを使って調べるという意味でしたが、調べる事自体を指す場合にも使われることも。 |
グレイゾーン金利 | 金融機関による金利について、利息制限法では年に15~20%、出資法では上限を年29.2%と定められている、この「20~29.2%」の不透明な部分を指す用語。消費者金融による高利貸し出しで多重債務者が社会問題となった事で広まった言葉。 |
再チャレンジ | 内閣府が行う再チャレンジの可能な社会を実現するための取り組み。「多様な機会のある社会」推進会議(再チャレンジ推進会議)から。 多様な機会が与えられ、(たとえ事業に失敗しても)何度でも再挑戦が可能となる仕組みを作っていくことを目的としています。 |
サムライブルー | サッカー日本代表の愛称で、ユニフォームのカラーから由来しています。 2005年に日本サッカー協会が5つの候補から一般投票を行い得票数の多かった「SAMURAI BLUE 2006」を2006年のワールドカップの愛称とする事が決まりました。 |
SHINJO | 日本プロ野球、米メジャーリーグで活躍したSHINJOこと新庄剛志さんがこの年引退。MLB移籍会見では「記録はイチローくんにまかせて、記憶はボクにまかせて」とコメント。その言葉通りのプレーは多くの野球ファンに印象を残しました。 |
新庄劇場 | 米メジャーリーグから北海道日本ハムファイターズに移籍した新庄剛志さんが行った、グラウンド内外でのパフォーマンスを指した言葉。「ハーレー・ダビッドソンのトライクに乗って入場」「試合前にスパイダーマンの被り物をしてノックを受ける」「引退表明」「日本シリーズ優勝」など、数々の話題を作りました。 |
数独 | ナンバープレース(ナンプレ)とも呼ばれる、9×9で区切られた正方形の枠内に3×3で区切られたブロックがあり、1から9までの数字を縦横ともに重なることなく入れるパズル。 以前から知られたゲームでしたが、イギリスでブームが起き日本でも追って人気に。海外でも「SUDOKU」として知られており、発祥は諸説ありますがスイスと言われています。「数字は独身に限る」の略。 |
ズバッ | TBS系で放送されていた朝の情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」から。昼の番組で人気を博していたみのもんたさんが朝の番組を担当した事で話題に。 |
他人を見下す若者 | 速水敏彦さんの著書「他人を見下す若者たち」から。新日本人像として近年の若者達の傾向や行動を取り上げ研究・批評する内容。 |
頭突き | 2006 FIFAワールドカップの決勝戦、イタリア代表対フランス代表の戦いで、ジダン選手(フランス)がマテラッツィ選手(イタリア)に頭突きし退場。 ワールドカップ決勝という大舞台で、スーパースターであるジダン選手の暴力行為は世界各国で大きく報じられました。 頭突きをした原因としては、マテラッツィ選手による人種差別やジダン選手の家族への侮辱などの説がありますが、真相は当人同士しかわかっていません。 |
代理出産 | 出産後に引き渡す事を目的に、自分でなく別の人の子供を妊娠・出産する事。子供に恵まれないなどの事情で行われます。夫婦の受精卵を代理母の子宮に入れ出産するなど(他にもパターンが存在します)。 法的には出産した女性の子供とされ、引渡された子は養子縁組をする必要があり、向井亜紀・高田延彦夫妻は出生届受理を求めた訴訟を起こし話題になりました。 代理母出産(だいりははしゅっさん)を略した言葉。 |
ダ・ヴィンチ・コード | この年公開されたミステリー(サスペンス)映画で、ルーヴル美術館で起きた館長の殺害事件を巡り、背後にある恐るべき物語、そしてレオナルド・ダ・ヴィンチが作品を通して残した暗号(コード)が謎を解き明かす鍵となっていることがわかり・・・というストーリー。 カトリック教会によるとイエス・キリストを冒涜する内容だとしてボイコットを呼びかけるなど話題に。原作は2003年に出版されたダン・ブラウンさんの著書。 |
WBC | アメリカのメジャーリーグベースボールの呼びかけで始まった野球の世界一決定戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(World Baseball Classic)の略称。3月に第1回大会が開催され、王貞治監督が率いる日本代表が優勝し日本中が熱狂。 |
団塊(もの) | 第一次ベビーブームと呼ばれる1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)に生まれた世代を指して「団塊」または「団塊の世代」といい、当時の日本の全人口の5.4%、約700万人の市場規模がある事から、団塊向けビジネス(団塊モノ)が注目されました。 |
着うたフル | これまでは楽曲の一部のみをダウンロードし着信音に設定する「着うた」が主流でしたが、11月から丸ごと一曲をダウンロード出来るサービス「着うたフル」をau(KDDI)が開始。通信の高速化や端末の大容量化により実現。 |
駐車監視員 | 警察署長から委託された民間企業の路上駐車違反の監視員。6月の道路交通法の改正により、公安委員会に法人登録されている法人へ放置車両確認事務の業務委託が可能になったことで誕生。実際の交通反則切符の作成や交付等は従来どおり警察官が行います。 |
チョット、チョットチョット | 兄のたくや(角田拓也)さんと弟のかずや(角田和也)さんによる双子のお笑いコンビが行う「ちょっと!ちょっとちょっと!」のギャグが受けテレビに引っ張りだこに。 同じく芸人のはなわさんから譲り受けたネタだったそうです。 おすぎ・ピーコさんの物まねや、幽体離脱などのギャグも話題になりました。 |
ツンデレラ | 普段はツンツンした態度で、2人きりの時は正反対にデレデレとした態度になる人を「ツンデレ」と表現し、ツンデレラはツンデレの人その本人の事であったり、ツンデレ文化にはまっている人の事を指す用語。 |
デンデンデデンデン(武勇伝) | お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」のネタで、面白い武勇伝をリズムに合わせて踊りながら語ってゆくもので、歯切れのいいリズムと笑える内容であっという間にブレイク。 |
東京タワー | 2005年に発売された著者リリー・フランキーさん自身の半生を綴った小説「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」で、2006年10月には200万部を突破するベストセラーに。 テレビドラマ化もされ、翌年2007年には映画化もされました。 |
中食 | 「持ち帰ってすぐ食べられる」食べ物を指す言葉で、コンビニやスーバーの弁当であったりファストフードのテイクアウト、デパートの惣菜などが該当します。 需要が高まっており新規参入する企業が増え注目されました。 レストランなどを「外食」、家庭で作って食べる料理を「内食」とした概念から作られた言葉。読み方は「なかしょく」または「ちゅうしょく」(昼食と混同してしまう可能性)。 |
浪速乃闘拳 | ボクシングWBA世界ライトフライ級世界チャンピオンの亀田興毅さんのニックネーム。 挑発的な発言や態度が物議を醸すものの、これまでにないキャラクターで、ボクシングとは無縁だった女性のファンも会場に見られるなど注目されました。 弟で次男の亀田大毅さんは「浪速乃弁慶」というニックネームがあります。 |
涙本/泣ける本 | 感動して泣けるような本が流行し、書店では特集コーナーが作られたり、出版社では本の帯に「泣ける」事をアピールするなどの動きが見られました。 |
捏造(論文とか) | 永田寿康さんの偽メール問題、2005年末に韓国で起きた黄禹錫教授によるヒト胚性幹細胞捏造事件や、日本の構造計算書偽造問題(耐震偽装)などの「捏造」「偽装」「偽造」の発覚が相次いだため注目されたワード。 |
バイオエタノール | サトウキビやトウモロコシなどを発酵・蒸留して生産されるエタノールの事で、石油や天然ガスを使って作られる合成エタノールと違い再生可能な自然エネルギーであること、大気中の二酸化炭素量を増やさないなどの利点があり注目されました。 アメリカやブラジルで製造と利用が活発に行われています。 バイオマス(Biomass)を利用して生成することから「バイオマスエタノール」とも呼ばれます。 |
番号ポータビリティー | 10月24日から実施された、通信事業者を変更しても現在の電話番号を変更する事なく利用できる「番号持ち運び制度」のこと。 MNP(Mobile Number Portability)、エムエヌピーとも呼ばれます。 これまでは番号が変わるのを避けるために通信事業者を変更できなかったユーザが、この制度によってその心配なく変更できるようになりました。 また携帯電話会社間の競争を促す事でサービス向上や料金の値下げなどが期待されました。 |
貧困率 | 国ごとに定められる「貧困線」よりも少ない所得しか得ていない者の割合で、日本の相対的貧困率がアメリカに次いで世界2位になった事が話題に。 |
未履修 | 学習指導要領では必履修にも関わらず、大学受験であまり出題されない教科や科目を生徒に対して履修させなかった高校がある事が発覚し、単位不足のため卒業出来ない可能性がある生徒がいると判明し、「高等学校必履修科目未履修問題」と呼ばれ社会問題に。 熊本県・広島県・兵庫県に続き富山県で発覚したのをきっかけに、全国の高校でも同様の問題があった事がわかり、補習授業であったりレポート提出などの対応に追われました。 |
冥王星 | これまで太陽系第9惑星とされていた冥王星ですが、8月に開かれた国際天文学連合(IAU)で惑星の定義が定められ、「準惑星」に分類される事に。 子供の時に「水金地火木土天海冥」のように覚えた「冥」がなくなるという衝撃とともに、占い業界なども困惑したそうです。 |
メガドル | 「メガネアイドル」の略で、眼鏡をかけたアイドルの事。時東ぁみさんがブームの火付け役となり、この年メガネを掛けたアイドルが次々に登場しました。 |
ユーチューブ(YouTube) | 無料の動画投稿・共有サイトで、当時としては非常にめずらしく誰でも長時間の動画がアップロードできる事から、世界中から投稿があり急速に広まりました。 |
他の年の流行語について
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