ネット上では、携帯電話のキャリア名を漢字1文字で表記する事があります。
例えばよく知られているのは次の3キャリアで、ドコモの「茸」、auの「庭」、ソフトバンクなら「禿」です。

この大手通信3キャリア以外にも略称が存在する携帯電話会社がありますので、それらもあわせてまとめました。
なぜこのような名称がついたのか、その理由や流れも解説していますので覧ください。

このような漢字1文字の略称が使われているのは、主に2ちゃんねるなどの掲示板やニコニコ動画などへのコメント、ツイッターやFacebookなどのSNSの書き込みや、時々ネット以外のリアルでも耳にします。

使い方は下記の通り、普通にキャリア名を置き換え・言い換えするだけ。
ただし特殊な使い方もあって、それは漢字の前に「入」をつけるとそのキャリアを使い始めたことになり、「脱」つけると他のキャリアへ移ったり、契約解除した事を意味します
「入茸」ならドコモユーザになったということで、「脱庭」ならauの契約を解除したかMNPで他のキャリアに移ったことになります。

使い方の例です。

  • 茸のアンドロイド使ってる
  • 庭にしようかな
  • iPhone 7(禿)
  • 脱茸して庭にMNPしようかな
  • 庭から禿にした
  • 脱禿からの入茸


使われだしたのは2ちゃんねるで、はっきりしませんが2008年頃には「茸」の表現があったようです(ドコモダケのテレビCMが始まったのは2005年)。
比較的古くから使われているネット用語の1つではありますが、書き込みを見る限り、この用語を使う層はネットにもスマホにも詳しい人達に限られているようで、「茸」「庭」あたりならまだしも「禿」やその他の略称についてはそれほど一般層までには普及してるとはいえない状態のため、使う場面を選ぶ必要がありそうです。

キャリア 略称 説明
NTTドコモ 2005年から放送されたテレビCMで「ドコモダケ」のキャラクターが使われた事から「茸」に。
au 2008年から放送されたテレビCMで「auの庭」というキャッチフレーズが使われえたことから。
当時から「意味不明」という声が上がり、視聴者に真意は伝わらなかったもののインパクトを残しました。
auの庭の意味としては、au携帯を中心としてauが展開している他のサービスも含めた全体を指す言葉でした。
ソフトバンク 禿 ソフトバンクの社長である孫正義さんの頭髪が薄いことから。「禿電」という表記もあります。
Y!mobile
(ワイモバイル)
猥(わい)の漢字の読み方から。卑猥(ひわい)の読み方でよく見かける漢字です。
イー・モバイル
(EMOBILE)
イーモバイルを略して「イーモバ」これが「芋」に。2014年にY!mobileにブランド統合されています。
ウィルコム
(WILLCOM)
長らく略称がつかなかった状態でしたが、ウィルコム→ウンコム→ウンコ→糞、というやや強引な変換で決まりました。
ディズニー・モバイル
(Disney Mobile)
ミッキーマウスがネズミであることから。2008年からディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクが開始され2017年にサービスを終了。現在は2012年に開始したディズニー・モバイル・オン・ドコモがサービスを行っています。

以上が「キャリア」についての略称でしたが、以下ではUQ mobileやmineoのような「MVNO」や、SIMフリー端末についての略称も掲載します。
いわゆる「格安スマホ」と呼ばれる分野ですが、こちらはまだ略称は少ない状態ではありますが今後増えた場合は追記していきます。

用語 略称 説明
SIMフリー 霜降り 「シムフリー」「霜降り」、単純に語呂が似ているからという理由からこう呼ばれるように。
「霜降り」だけで「SIMフリー」だけの場合も「SIMフリー端末」を指す場合もあります。