FVNOはFixed Virtual Network Operatorの略で、自らは固定回線のネットワークを持たず、他の事業者からそれらを借りてサービス提供する事業者の事です。

読み方はアルファベットをそのまま「エフブイエヌオー」。日本語で「仮想固定通信事業者」と訳されます。

FVNOはフレッツ光やauひかりのような固定回線を扱う事業者が対象ですが、LTEやWiMAXなどのモバイル回線が対象なのは「MVNO」といいます。
詳しくはこちら「MVNOとは?」をご覧ください。

これによって自社で回線網を持ち合わせていない会社であっても、FVNOとして回線網や設備をNTT東西などのから借り受け、インターネット接続サービスを独自ブランドとして各利用者に提供する事が出来ます。

インターネット回線網や設備を整えるには莫大な資金が必要になり、新規事業者の参入はかなりのハードルになります(ほぼ不可能)。
実際、独自に全国レベルでの回線網を保有しているのはNTTやKDDIなどしかありませんが、比較的参入障壁の低いFVNOの参入を促す事で価格競争やサービスの多様化に繋がり、ユーザのニーズを満たせ業界も活性化するメリットがあります。

「FVNO」が大きく報道されるようになったのは「光コラボレーションモデル」といえます。
NTT東西による「光回線サービス卸」の事で、FVNOに光回線網を貸し出しますよという内容です。

いわゆるNTT法などで様々な規制がありましたが、2014年10月に総務省が光回線の卸を承認したことで、NTT東日本・NTT西日本はNTTドコモに光回線を貸し出せる事になりました。

これによりNTTドコモは固定回線とのセット割が可能になり、同社の低迷しているシェア奪還が期待されています。

詳しくはこちら「光コラボレーションモデルとは?」をご覧下さい。

FVNOは固定回線を扱う事業者が対象ですが、LTEやWiMAXなどのモバイル回線が対象なのは「MVNO」といい、FVNOよりも早い段階でサービスが提供されていた事もあって、モバイルインターネットの世界では比較的よく聞く用語になっています。
詳しくはこちら「MVNOとは?」をご覧ください。