ナマポは生活保護の略称で「生活保護」自体であったり「生活保護を受けている人」を指す用語です。ひらがなで「なまぽ」の表記も見かけます。
単に生活保護の略としてではなく、蔑称として用いられる場面が多く、その理由としては後述する不正受給が挙げられます。
なお、生活保護を漢字で略した場合「生保」(せいほ)となりそうですが、これだと「生命保険」の略称と被ってしまうため「ナマポ」という呼ばれ方になったと考えられます。
以前は主に2ちゃんねるなどでコアなネットユーザーが使っていましたが、ツイッターやFacebookなどのSNSに広がり、稀ではあるものの現在ではネット以外でも耳にするようになっています。
この言葉の使い方については以下のような表現があります。
- ナマポはクズ
- あいつナマポかよwwwww
- ナマポ受給とか楽勝
- ナマポとか勝ち組だろ
- ナマポでパチンコやってきた
生活保護法は、簡単にいうと困窮している国民に対して国や自治体が生活費をくれるという事です。
病気で働けなかったり、本当の困窮者に支払われるのであればとてもすばらしい制度ですが、働きたくないからという理由でナマポを申請したり、日本人よりも特定の国の外国人の申請が優遇されたり、最低時給で働くよりもナマポの方が受給額が多いなど、ネットの普及によりこういった実態であったり不正受給が蔓延する状況が明らかになったため、ナマポという言葉はネガティブな意味で使われる事がほとんどです。
また、この「ナマポ」という言葉がよく知られるようになった出来事がありました。
2012年4月に雑誌「女性セブン」が、収入が充分あるにも関わらずある芸能人の母親が生活保護を受給していると報じ、後にお笑いコンビ「次長課長」の河本準一さんだと判明。
本人のツイッターで「Twitterの意味自体を把握してない人は今後一切見なくていいなぁ。 その生き生きとしたパワーをもっと他の事で使えばいいのになぁ。」と、見ている人を煽るようなツイートをした事もあり多くの人の反感を買い炎上し、それはツイッターだけでなくテレビや雑誌などにも大きく報道される事となり、5月25日には謝罪会見が行われる事態に。
この時ツイッターや雑誌等で使われた言葉が「ナマポ芸人」という表現で、当時ナマポという言葉はテレビでも解説されていました。
ナマポはニコ生やツイキャス、ツイッターなどでも使われる用語です。あわせてこちらもご覧下さい。
日本国憲法第25条にある「健康で文化的な最低限度の生活を営む」ため、生活保護法により『国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする。』と規定されています。