「桐葉菓」は広島県の廿日市市宮島町にある、もみじ饅頭の老舗として知られる「やまだ屋」が製造販売を行う和菓子。
読み方は「とうようか」。
米粉を使ったモチっとした生地が特徴で、中は上品な甘さのつぶあんとこしあんをブレンドした合わせ餡が入っています。
広島のお土産というともみじ饅頭が有名ですが、この桐葉菓もジワジワとそれに迫る人気を得つつあり、2015年頃からTwitterでも度々美味しいと話題になっています。
実際に食べてみての感想ですが、ちょっとびっくりというか、いい意味で期待を裏切られた美味しさでした。
見た目はあんこのおまんじゅうで、言ってしまえばよく見かけるお菓子であり、ある程度の味を予想して食べてみたわけですが、生地が予想以上にもっちりしており、上品なあんこは甘さや舌触りまでしっかりと生地にマッチしています。
広島へ行った際は定番のもみじ饅頭もいいですが、桐葉菓も自信をもっておすすめ出来ます。
緑色と白の外袋には「安芸銘菓 桐葉菓」と書かれています。
中の箱は落ち着いた紫色と緑色、個包装は白と緑色です。
一度見ただけだとなかなか覚えられず、ふと思い出した時に「あの緑の箱の…なんだっけ?」「きりとうよう?」「きりようか?」「きり?とう?…なんだっけ?」となってしまいましたが、「とうようか」です。
原材料を見ると小麦粉の表記が見当たらないため、主成分は米粉のみのようです。
桐葉菓の生地は凸凹しており、桐紋の焼印がされていて、ふんわりとして手触りで柔らかさがあります。
中はこし餡とつぶ餡のミックス。
甘さは控えめで舌触りはモチモチの生地と相性がよく、絶妙な組み合わせに仕上がっています。
店頭で出来たてを食べるお菓子でもなく、こういったパッケージに入ったものではありますが、まるでさっき作ったかのような柔らかな生地にモチっとした食感です。
入っていた説明書には以下のような説明があります。
安芸の宮島「厳島神社」の西隣に建つ、入母屋作りの大経堂「千畳閣」は、400余年前、豊臣秀吉の命により、安国寺恵瓊によって建立に着手、秀吉の死により未完成のまま現存しております。
また、広島の地に連綿と伝わる茶道上田宗箇流の祖であり、広島藩の家老であった上田宗箇は、かつては秀吉の側近大名として仕え、武勲により豊臣家の桐紋を拝領し上田桐として用いるなど、勇名を馳せた武将茶人です。
その戦国武将たちの家紋にちなんで創作した、安芸銘菓「桐葉菓」は、弊社独自の小豆餡を糯粉の生地で包み、あっさりとソフトに焼き上げました。
まろやかな風味は、お茶のお供に最適です。御茶会にまた御家庭の団欒と旅の御土産に一層の御愛顧の程を御願い申しあげます。
以下ではさらに詳しく桐葉菓を見ていきます。
食べ方・賞味期限について
特に温めたり冷ましたりすること無く、常温でそのまま食べます。
時間の経過とともに生地が固くなりやすいので、購入したらできるだけ早めに食べるのがいいかと思います。
製品の中に添付された説明書には「お餅菓子ですので、かたくなりましたらオーブン又はトースターで少し加熱して下さい。また、おいしくいただけます。」と書かれていますが、やはり固くなる前に食べるのが一番おいしいです。
賞味期限については製造から20日後くらいが目安になります(撮影時:2018年時点の商品仕様)。
もみじ饅頭との違いは?
よく比較されるのが、広島のお土産として一番有名と言えるのではないかと思われる「もみじ饅頭」です。
写真は桐葉菓と同じ「やまだ屋」のもみじ饅頭ですが、食感から中の餡まで全くの別物でした。
もみじ饅頭がふわっとしたよく使われる和菓子の生地なのに対し、桐葉菓は伸びのあるモチっとした生地、中の小豆も食感が全く異なります(もちろんもみじ饅頭も美味しいですが)。
「やまだ屋」と同じく、もみじ饅頭で有名な「にしき堂」から販売されている「生もみじ」もありますが、やはりそちらともあまり似ていません。
売っている場所について
販売店はやまだ屋の直営店や取扱店の他、広島空港から大きな駅のお土産屋さんにはほぼ置いてありますし、スーパーでも取り扱っているお店もありました。
広島県内であればかなり購入しやすいですが、県外でも取り扱い店舗が結構ありますので、公式サイトの「販売店」のページをご覧下さい。
ネット通販でも購入可能です。