ネットの書き込みで、文章の最後に()と書かれているパターンを見かけることがあります。
この中身のない括弧「()」は、笑いという意味で使われる「(笑)」の漢字部分を省略したネット用語です。

意味は「(笑)」と同じ意味合いにはなりますが、「(笑)」の「笑いがない」のが「()」という流れで作られたため嘲笑・苦笑・冷笑といった、ネガティブな意味を含んでいたり小馬鹿にしたような「笑い」としてよく使われます。

読み方は特にないため「空欄カッコ」とか「空白の括弧」「空括弧」「カッコ笑いの笑いがないやつ」と言うしか伝え方がありません。

半角で「()」が多く使われますが、時々全角で「()」と書かれている場合も見かけます。

この用語の使い方についてですが、典型的といいますか以前よく見かけたのは「スイーツ()」というフレーズです。
それ以前は「スイーツ(笑)」という表現でしたが、もともとこの言葉は「流行に振り回される人」を嘲笑うという意味で使われており、「()」の使い方としてマッチしていたのか「笑なし」の表記に切り替わって使われる場面が多くなりました。

いつ頃から使われだしたかは不明ですが、感覚的には2012年あたりから時々見かけるようになった印象です。
ただ、まだ十分普及している言葉とは言えずネットに慣れている一部のユーザが使っているだけの状態のため、そういったユーザが少ない場所に書き込んだりすると理解されない可能性が高いです。

2018年現在では知名度が上がり、ネットを見ているとちょくちょく目にするようになっていますが、これまで使われていた意味とは異なる使い方をされる場面も増えています。
5ちゃんねる(元・2ch)では今でも上記のような意味で使っていますが、ツイッターやSNSなどではネガティブな意味があまりない「笑い」であったり、ボケの後にくっつける用語として利用されることがあります。
本来の意味の()を知らずに独自の解釈で使っていたユーザーが多く、これが広まったと考えられます。

同じく文末で使う用語として「←」(左矢印)があります。
これは書いた文に対してのつっこみを表現しており「いや俺リア充だからさ←」のように使います。
詳細については「文末の『←』(左向き矢印)の意味は?」をご覧下さい。

また、「笑」という用語で同じく嘲笑といった意味合いも含む用語に「w」を1つだけ書き込んで笑いを表現する「単芝」がありますが、それよりもこちらの「()」の方がより強い意味を持っています。
単芝の詳細についてはこちら「単芝とは?」をご覧下さい。

他にもネット用語やツイッターで使われる用語を解説していますので、よかったら以下のページもご参照ください。