「起き上り最中」は岐阜県大垣市にある鈴木栄光堂が製造・販売している、達磨(だるま)をかたどったモナカに小豆あんや白あん等をぎっしりと詰めた和菓子。
岐阜県のお土産・銘菓として古くから販売されています。

名称の由来は岐阜の地名をつけた織田信長が、稲葉山城(後の岐阜城)の8度目の攻略の際に言ったとされる言葉「我、正に起き上り最中也」から。
起き上がり最中(さいちゅう)ですが、これをお菓子のモナカにしたのが「起き上り最中」です。

なお横に倒した時に起き上がるのかというと、やはりこの形状では難しいのか起き上がりませんでした。

食べてみると(粒あん)、しっかりと粒が残ったあんがもなかに隅々まで詰まっており、雑味のないあんこの味がストレートに伝わってきました。
それほど大きいとは感じませんでしたが予想外に重さがあり、それだけあんが使われているので、結構お腹にたまる量です。

購入できる場所は岐阜県内のお土産屋さんやスーパー等で、通販は公式サイト及び楽天に公式ショップがあります。

もともと起き上り最中の製造販売元は1946年(昭和21年)創業の岐阜市柳ケ瀬通にある「株式会社起き上り本舗」でしたが、2022年(令和4年)の2月に事業を停止(8月に破産手続き開始)し、店頭から起き上り最中が消えることに。

県民から復活を望む声が上がる中、大垣市の「鈴木栄光堂」が商標を継承し、2022年10月から復活販売が開始されました。

この記事の写真は事業停止前の2019年に購入しているので、記載されいているのは「株式会社 起き上り本舗」になっていますが、2023年現在は鈴木栄光堂になっているはずです。

それでは実際に起き上り最中がどんなお菓子なのか、写真とともに見ていきましょう。
購入したのは2019年7月で、岐阜駅にあるベルマート岐阜中央で税込831円でした。

起き上り最中の写真

起き上り最中パッケージ
織田信長が描かれたパッケージ
裏面の栄養成分など
側面の商品詳細表示
側面の商品説明
掛け紙を取ったパッケージ
「新婚の当座 起き上り よく喰べる」(意味はわかりません)
「舌が舌を巻く この銘菓 鵜呑みに 出来ぬ 起き上り」(意味はわかりません)
起き上り最中の包装紙
起き上り最中の箱
起き上り最中のロゴ
起き上り最中の箱と中身
起き上り最中の解説

上の写真、同封されていた商品説明に書かれている内容です。

起き上り最中の由来
信長は峻嶮を以って長良川に臨む岐阜城(当時稲葉城)を攻略せんとし、永禄五年五月を始めとして、同六年春・夏、同七年春・同八年八月・九月、同九年九月と、実に七度に亘り戦った。
しかし堅固で安易に落とし得ず信長は不撓不屈 永禄十年八月数萬の軍を率い八回目の攻略を岐阜城へと進めた。
信長、従者に曰く「我正に起き上り最中也」と。従者「誠に然り」と。信長遂に八度目に起き上り岐阜城を征し、これによりその覇業の半ばは遂げられた。
天下統一の策源地として、在城十年に渉り四方に号令するやまことに壮、英雄信長の生涯中最も波瀾に富んだ時期であった。
その後一世の風雲児は良くこの離境を切り抜けて尾・濃・近・江・越以下の諸州を平定した。そして天正三年、信長は岐阜城を嫡子信忠に譲り安土城に移った。
(市史及び古文書抜萃)
起き上り最中の縁起
この様にオキアガリサイチュウの由来になら加えて昔より起き上りダルマは童子には玩具となり外柔内剛ユーモラスな明朗さをたゝえ大人には縁起招福の「シンボル」として(家内繁盛、厄除け、開運、長寿、事業繁昌、縁結び、入社、入学、当選、病気全快其の他諸願成就)限りなき伸長力ほの〴とした楽しさと希望を与える。この縁起をもって心をこめて作った銘菓でございます。
真空パック
個別包装5つ
起き上り最中 3種(小倉・抹茶・きんとん)
起き上り最中
横から見た起き上り最中
起き上り最中の上部・下部
起き上り最中の中身
抹茶・きんとん・つぶあん

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原材料・栄養成分・賞味期限

原材料

原材料・その他情報
名称 和菓子
原材料名 【小倉】砂糖(国内製造)、小豆(北海道)、寒天(長野県製造)、最中のかわ(餅粉、でんぷん、その他)
【抹茶】砂糖(国内製造)、手亡豆(北海道)、抹茶(静岡県製造)、寒天(長野県製造)、最中のかわ(餅粉、でんぷん、その他)
【きんとん】砂糖(国内製造)、手亡豆(北海道)、寒天(長野県製造)、最中のかわ(餅粉、でんぷん、その他)
保存方法 直射日光・高温・多湿はお避け下さい。

栄養成分

各味の栄養成分表示
起き上り最中1個当り 小倉 抹茶 きんとん
エネルギー 157.7kcal 157.7kcal 156.1kcal
たんぱく質 1.89g 1.94g 1.94g
脂質 0.37g 0.38g 0.38g
炭水化物 36.6g 36.6g 36.2g
食塩相当量 0.00762g 0.0127g 0.0178g

賞味期限

購入したのは2019年7月22日で、製造日は同年7月14日、記載されている期限が同年8月11日とありますので、未開封で28日(4週間)ほどが目安になるかと思います。

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購入できる場所について

今回購入したのは駅のキヨスク、お土産が充実している店舗でした。
その他でもお土産屋さんやスーパーでも取り扱っているのを見かけました。

通販でも公式オンラインショップから購入できます。
楽天でも販売されていましたが、2023年2月現在は公式ショップはあるものの売り切れ状態でした。

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