「諏訪湖豆」は長野県諏訪市にある中央食品工業が七福堂というブランドで販売している、大豆を砂糖でコーティングしたお菓子です。
大豆と砂糖と澱粉という非常にシンプルな材料で作られており、目を引く真っ白い部分はガリッとした硬い食感に仕上げられ、適度な甘さで大豆の香りを引き立てます。
昔ながらの素朴な味のため、何か新しい特別なお菓子ではありませんが、諏訪市周辺ではよく知られた(特にご年配)、地域で愛されるロングセラー商品です。
パッケージには「第18回全国菓子大博覧会名誉大賞」(1973年に開催)、「第17回全菓博有功大賞」「全国観光土産品連盟推奨品」と記載されています。
製造している中央食品工業は、他にも県内で塩羊羹、かりん羊羹、諏訪湖サブレなども販売している会社で、諏訪湖豆はもともと別のメーカーが製造販売していましたが、同社が引き継いぐ形で現在に至ったようです。
販売が開始された時期ははっきりしませんが、かなり昔、戦前からあったという情報もあります。
諏訪湖豆を手にとって気になったのが、パッケージの裏に書かれている下記の漢字の羅列です。
『水海之冰者等計而尚寒志三日月乃影波爾映呂布 赤彦詠茂吉書』
これは島木赤彦さんの短歌「みづうみの 氷は解けて なほ寒し 三日月の影 波にうつろふ」を漢字にしたもの。
「赤彦詠茂吉書」の赤彦は島木赤彦さんのことで、茂吉は斎藤茂吉さんの事です。
関係性は不明ですが、県内松本市の富士見公園に設置されている島木赤彦さんの歌碑にも同じ文体の詩が書かれています。
それでは実際に諏訪湖豆がどんなお菓子なのか、写真とともに見ていきましょう。
購入したのは2018年6月で、長野県茅野市にあるスーパー、デリシア宮川店で税抜381円でした。
諏訪湖豆の写真
原材料・賞味期限
名称 | 豆菓子 |
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原材料名 | 大豆・砂糖・澱粉 |
保存方法 | 直射日光、高温多湿を避け保存してください。 |
購入したのが2018年6月11日で、記載されている賞味期限が同年10月28日なので、開封前の賞味期限は4~5ヶ月くらいを目安にするといいかと思います。
購入できる場所について
諏訪市のスーパーを数件立ち寄ってみましたが、すべてのスーパーに置いてありました。
長野県内の他の市でも見かけますが全てではなかったです。
お土産屋さんや空港などにも無かったので、購入は現地か通販となります。