「白えびビーバー」は石川県金沢市に本社がある北陸製菓が販売している「ビーバー」という揚げ菓子(おかき)の白えび味で、他にも「ビーバー」「カレービーバー」「のどぐろビーバー」等のラインナップがあります。
主に北陸3県の石川、富山、福井で販売していて、特にメーカーのある石川県内では誰でも知っている…とまではいきませんが、地元に愛される有名なお菓子の1つと言えます。
北陸産のもち米に鳴門の焼き塩、日高昆布、そして富山県の名産である白エビを使用。
サクッとした食感と、少し塩分の効いた白エビの香りと旨味が特徴で、あと引くうまさがあります。
北陸製菓のウェブサイトとビーバーのページはこちらです。
時々ご当地のお菓子としてテレビや雑誌などで取り上げられる事はあるものの、まだまだ全国的に知られていませんでしたが、2019年7月にアメリカのプロバスケットボールリーグ「NBA」の選手が自身のインスタグラムに、白えびビーバーを気に入っているといった内容の動画をアップロードし話題になりました。
動画はNBAのワシントン・ウィザーズに所属するトロイ・ブラウン・ジュニアさんの自身のインスタグラムにアップされ、7月11日(日本時間)にツイッターで拡散されたものです。
なぜNBAの選手が白えびビーバーを食べているのかというと、チームの同僚である日本人選手の八村塁さんが、故郷である富山県で販売されているお菓子をお裾分けしたものがチームメンバーの間で美味しいと好評になったものでした。
試合会場や練習場への移動中なのか、チームのバスらしき場所で「ルイはチームにきて2週間で俺たちを夢中にした」という話から始まり、別の選手が「これは美味い」と続き、八村塁さんは「だろ?」と返す会話になっています。
インスタグラムはじめツイッターなどのSNSでこの話が広まると、さまざまなニュースサイトでも取り上げられトレンドワードになるなど話題になると、7月13日にはビーバーのツイッターが開設されました。
ビーバーのテレビCMでは「強いぞビーバー!」「〇〇のビーバーですぞぉ~」というフレーズがあり、ツイッターではこの口調が踏襲されています。
では実際どのような食べ物なのか、さらに詳しく見ていきましょう。
白えびビーバーの写真
まずはどんなものなのかを、パッケージから中身まで見てみましょう。
写真は2016年9月に金沢市内のスーパーにて200円前後で購入した白えびビーバーです。
栄養成分
気になるカロリーなどもチェック。下の表は1袋78gあたりの栄養成分となっています。
賞味期限ですが、公式サイトによると製造より4ヶ月と記載されています(2019年7月現在)。
エネルギー | 444kcal |
---|---|
たんぱく質 | 3.7g |
脂質 | 27.6g |
炭水化物 | 45.2g |
ナトリウム | 226mg |
食塩相当量0.5g
購入できる場所と値段
気になるお値段ですが、定価は税込238円で、下でご紹介するオンラインショップでもこの値段で販売されています。
スーパーや薬局、ディスカウントショップなどだと少し安く税込200円前後になっています。
買える場所についてですが、石川県、富山県、福井県の北陸3県はスーパーやドラッグストアで販売されています。
ただすべての店舗が取り扱っているわけではなく、メーカーのある石川県は比較的多いですが、他の県については確率が低くなります。
毎年北陸3県を数度回っているので、その際の感覚になりますが、普通のビーバーであればスーパーやドラッグストアだと6割位は販売されている印象です。
白えびビーバーはその半分以下くらいの店舗、カレービーバーは数回見た程度、のどぐろについては実はまだ見たことがありません。
あとは小松空港、金沢駅のお土産屋さんでも見かけましたので、観光で訪れた際はこういった交通機関のお土産屋さんや物産展を覗いてみると良さそうです。
今回有名になったことで取り扱うお店が増えるかもしれませんね。
北陸地方以外で購入する方法としては北陸製菓のオンラインショップ、または楽天にも出店しているので通販が可能です。
通販以外だと、東京と大阪に石川県のアンテナショップ(実店舗)がありますのでそこで販売されています。
東京は「いしかわ百万石物語・江戸本店」というお店で、JR有楽町駅から徒歩4分。大阪は「ほっと石川なにわ館」でJR大阪駅から徒歩10分です。
ただ、今回話題になったことで売り切れの状態が続くと思わます。
あとはごく一部の店舗になりますが、カルディ(カルディコーヒーファーム)でも取り扱っている店舗があります。
カルディは通販も行っていますが、残念ながら通販ショップではビーバーを見つけることは出来ませんでした。
なおここに書かれている情報はすぐに変更される可能性があるため、最新情報につきましては各販売店にご確認下さい。
名前の由来や歴史について
1949年(昭和24年)に創業した石川県白山市の「福富屋製菓」がビーバーの販売を始めたのは1970年なので、なんと49年(2019年時点)の歴史があります。
1996年(平成8年)に「福屋製菓」へ事業が引き継がれますが、2013年9月に同社の破産申請が行われ事業が停止となり、残念ながらビーバーの製造はそこでストップしてしまいます。
しかしその後「北陸製菓」が従業員を受け入れ2014年(平成26年)に復活販売し現在に至ります。
ビーバーの名前の由来ですが、1970年に開催された大阪万博でカナダ館のマスコットになっていたビーバーの歯の形とこのお菓子を2つ並べた形がそっくりだった事からそのまま名前にしたとのこと。
確かに縦に2つ並べてみるとビーバーみたいになりますね。
八村塁さんについて
八村塁さんは高校までを日本で過ごし、アメリカのゴンザガ大学へ進学しそこでの活躍が認められ、2019年にウィザーズから一巡目9位指名を受けたNBAのプロバスケット選手です。
日本人からNBAで一巡目での指名はもちろん初であり、これまでの常識ではありえない位の出来事だったため当時大きな話題となりました。
現時点(2019年7月)ではまだチームに合流して間もなく、NBAサマーリーグ(オフシーズンに行われるトーナメント戦)に数試合出たのみですが、今後の躍進を大いに期待できる活躍を見せてくれました。