本来のかりんとう饅頭は、黒糖の香りがするサクッと軽い皮の食感、底部分の厚めの部分はザクッという歯ごたえのいい、おいしい饅頭です。
ただ、作られてからしばらく時間が経つとそうした食感が少しずつ失われていき、最終的には普通の黒糖まんじゅうとほとんど変わらない、むしろ油っこいため「まずい黒糖まんじゅう」のような状態になってしまいますので、この記事では出来る限り作りたての味を再現して食べる方法について解説します。
直接製造しているお菓子屋さんの店頭で買う場合などは、古くなると新しいものに差し替えるお店が多いので、美味しい状態のものが置かれていますが、スーパーなどでパッケージになったものはどうしても食感が失われたものが多く、そのまま食べると「どこがカリントウなの?」とか「普通の饅頭じゃん」という感想になってしまうかと思います。
一度購入してそんな思いをした方もぜひ下記の食べ方を試して、違う感想になるのではないかと期待しています。
今回は「桔梗信玄餅」で知られる、山梨の桔梗屋が販売しているかりんとう饅頭「桔梗信玄餅万寿」を購入したので、この商品を使っておいしい食べ方の手順をご紹介します。
なお、かりんとう饅頭はどんな食べ物なのか、全国で販売していますが元祖のお店はどこなのか等の解説はこちら「かりんとう饅頭とは?」をご覧下さい。
美味しい食べ方について
上記でも触れましたが、かりんとう饅頭のおいしさは食感にあります。
下の写真のように美味しく食べる方法やコツなどが商品パッケージに書かれているので、そちらを参考にして頂きたいですが、もし書かれていない場合は写真に書かれている内容と同じ方法を行っていただいて問題ないかと思います。
多くのかりんとう饅頭を食べましたが、ほとんどの方法が下記のような内容でした。
トースターで1分30秒~3分位焼き、1~2分ほど常温に置いてから食べる
実は熱した後に常温にしている時に水分を飛ばす事で食感を良くすることが出来ますので、温めてからすぐに食べるのではなく、必ず間を取って下さい。
電子レンジで温めると、中の餡から熱くなるため水分が皮につきカリッとはなりませんので、レンジでなくオーブントースターを使います。
焼く時間ですが出力が5~800W位であれば3分位を目安に、1200Wですと1分位から表面が焦げないよう様子を見ながら取り出して下さい。
高出力ですとあっという間に焦げてしまうので注意が必要です。
それでは実際にやってみましょう。
オーブントースターで温める
1000Wだったのでだいたい2分弱くらいで取り出しました。
焦げてしまうと香りも損なわれ固くなってしまいますので、様子を見ながら時間調整しました。
常温で水分を飛ばす
焼き立ての熱々をすぐ食べるのではなく、実はこの常温で置いておく時間が一番大事で、このタイミングで水分を飛ばしてカリッとした食感に仕上げています。
これはあまり変わらないかもしれませんが、個人的には水分をより蒸発させやすいように逆さにして熱を冷ましています。
2分位経過したので、確認してみるといい感じの仕上がりでした。