ネット上で使われている「草」は「笑い」を意味する用語です。
読み方はそのまま「くさ」で、書き込む際は「草」だけ単体の場合もありますが、多くは「○○草」とか「○○草生えた」といったように文末に付け加えた形が多く見られ、「笑える」「うける」「面白い」といった意味合いで使われます。

以下のような使い方や表現があります。

  • さっきテレビで紹介されてた店、うちと近所で草
  • それはさすがに草生えるわ
  • あの人の発言的確過ぎ草

草の意味はわかりましたが、なぜ笑いを「草」と言うようになったのかというと、「w」が由来しています。
wは(笑)を意味しますが、連続で「wwwwwww」だとより大きな笑いを表現していて、これがまるで草が生えているように見えることからwの事を草と呼ぶようになりました

発祥は2ちゃんねるという掲示板とされており、2000年代前半には「wwwww」のことを「芝」や「草」という表現がされていました。
この頃は本当にコアなネットユーザーにしか使われていない段階で、2ちゃんねる以外では見る事のない言葉でしたが、有名なホモビデオ「真夏の夜の淫夢」関連のスレでも使われるようになると、草を使った様々な語録が生まれ、徐々に2ちゃんねる以外でも使われ出します。

2011年頃には「草不可避」という表現も使われるようになり、「草=笑」という認識が広まり、2016年から2017年にかけてはツイッターやFacebookなどのSNSにも頻繁に「草」が見られるようになり、一気に広まりました。
ネットをやらない層にまでは浸透していないものの、ある程度ネットを使いこなしている方に絞ると知名度は高い用語といえそうです。

2017年後半には、草よりも大きな笑いという意味で「竹生える」や「竹林」「森」「山」などの表現も生まれますが、草ほどの知名度はまだありません。

2018年頃からは頻度は少ないものの「草に草生やすな」(くさにくさはやすな)というフレーズも見られるようになりました。
同じ意味である「草」と「w」を続けて使うなという主張で、例えば「〇〇は草w」のように、『草w』という表記の事です。
2020年現在でも頻繁ではありませんが時々このような書き込みを時々見かけます。

wを1つだけしか付けない「単芝」は一部で感じが悪く受け取られる可能性もあるため、例えば「本当あの旅行うけるw」や「本当あの旅行うけるwwwww」よりも「本当あの旅行は草」というような表現の方が文字も短く出来ますし、誤解を受けない可能性があります。

単芝についてはこちら「単芝とは?」をご覧ください。

反対の意味で「草も生えない」であったり、大笑いという意味で「草原」や「大草原」、笑いを堪える事が出来ない様子は「草不可避」「大草原不可避」「さすがに草を禁じ得ない」、笑うなという意味で「草生やすな」など、様々なバリエーションが存在します。
また、少数ではありますが草でなく「芝不可避」のように「芝」を使う人も見られます。

詳しくはこちら「草不可避とは?」をご覧ください。

ただ、文字で書き込む場合は使い勝手もよく語呂もいいのですが、口に出して使うとなると意味を混同してしまったりわかりづらくなってしまうため、「ディスる」のようにテレビでもよく使われるような言葉にまではならないと考えられます。

他にもネット用語やニコニコ用語・ツイッター用語をまとめていますのであわせてご覧ください。