「信貴山 朝護孫子寺」は奈良県にある「寅」(トラ、虎)と「聖徳太子」にゆかりのあるお寺で、本尊は毘沙門天を祀っています。
信貴山の読み方は「しぎさん」で朝護孫子寺は「ちょうごそんしじ」です。
信貴山にあるため「信貴山寺」(しぎさんじ)とも呼ばれます。
信貴山は奈良県生駒郡にある標高437mの山で、西側には大阪府の八尾市がある場所に位置します。
大阪側は急斜面が多く、緩やかな傾斜が続く南側の山腹にお寺が建っています。
山腹をさらに登った山頂には信貴山城跡があります。
訪れてみると、お寺の至る場所で寅(トラ、虎)の像や置物を見かけますが、これは聖徳太子が物部守屋を討伐する際に祈願に訪れた際に毘沙門天が現れ必勝法を授かったのが寅の年・寅の日・寅の刻であったことに由来し「寅の寺」となりました。
朝護孫子寺の境内に「玉蔵院」という宿坊(宿泊施設)があり、そこに一泊した際に見ることができた眺望、特に夜の灯籠が連なる様は、まるで異世界にいるかのような幻想的で美しい景色だったのでご紹介します。
記事は2024年に書いていますが、訪問したのは2019年10月です。
夜に到着したため、夜から早朝へ順を追って書いています。
夜の幻想的な風景
予備知識がないまま訪れたため、駐車場から境内への階段を登ってみて石灯籠の多さと明るさにびっくりしました。
最初はただただ驚きワクワクし、仕事で遅い到着だったものの数時間歩き回っていました。
人がおらず雨上がりで地面が湿っていたことも相まってとて神秘的な雰囲気でした。
玉蔵院に宿泊
お寺や神社などの寺院にある宿泊施設を宿坊といい、朝護孫子寺にはいくつか宿坊があります。
そのうちの玉蔵院に宿泊しました。
部屋は和室の一般的な宿泊施設と変わりなく、広くはないですが全く問題なく過ごせました。
部屋からは奈良県の夜景やライトアップされた本堂が見えます。
早朝の美しい雰囲気
夜のライトアップも美しいかったですが、早朝の明るくなりかけの景色はまた別の雰囲気がありました。
撮影する前に、お寺のお勤め(おつとめ)にも参加しました。
お勤めは寺院で朝晩に行われる仏前に向かい読経やお焼香などをする儀式、勤行(こんぎょう)のことです。
参加者は外国人観光客とご夫婦らしき何組かがいました。
参加といっても僕ら一般人は見学のみで、唱和したり何かを行う事などはありませんでした。
精進料理(朝食)
精進料理といっても卵もありますし、宿泊者向けの料理かと思います。
現在ではあまり見られないですが、宿坊によってはお坊さんが食べているものと全く同じものを食べられるところもあるようです。
本堂
毘沙門天が祀られている本堂です。
階段を登ると奈良盆地、大和平野が広がる眺望に境内の施設も見渡せます。
信貴山城
朝護孫子寺の脇道を登っていくと信貴山の登山道に当たります。
山頂には信貴山城跡と空鉢護法堂があります。
お寺から20分ほどだったと記憶していますが、ご覧の通り山道なのである程度動ける恰好をしておいた方がよさそうです。
御朱印
本堂だけでも8つの御朱印があり、その他点在するお堂にもそれぞれの御朱印があるためお寺全体だと結構な数になります。
御朱印帳も販売されていました。
お土産
帰る際に護摩札やお菓子などが入ったお土産をいただきました。
アクセス
- 信貴山 朝護孫子寺
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所在地 〒636-0923 奈良県生駒郡平群町信貴山2280-1 電話番号 0745-72-2277 詳細 - アクセス