プロレス選手達の面白い発言であったり、迷言・珍言などをまとめました。
発言内容それだけを見るとよく意味がわからなかったり、何が面白いのかわからないかと思いますので、その背景にある事情や条件などを説明欄で解説していますので合わせてご覧下さい。
プロレスはリング上で行われる迫力ある試合だけでなく、リング外での舌戦やパフォーマンスも魅力の1つですが、真剣な場面だからこそ思わず口に出てしまった事や、非日常の空気感の中で生まれた言葉はその人の人柄であったり本音なども垣間見れるという楽しみもあります。
そして、テレビやマスコミ業界の作家さんにプロレスファンが多いのか、プロレスの出来事を元ネタとしたテレビのコント(特に深夜番組)、ネットテレビのAbemaTVなどで見かける事がちょくちょくあるので、「ああ、あの発言のパロディーか」といった風に、知らずに見るよりは元ネタを知っておくことでより理解しながら笑える場面もあるかと思います。
例えばバラエティー番組の乱闘シーンなどで「何コラ!タココラ!」や「またぐなよ!絶対にまたぐなよ!」というセリフが使われる事がありますが、これはプロレスラーの長州力さんが喧嘩相手に対して使ったフレーズで、知っている人にとっては爆笑ですが、予備知識が無い状態で聞くと少しは面白いですがただ乱暴な言葉に聞こえちゃいますよね。
それでは覚えておきたいプロレスの面白ネタをご覧下さい。
内容 | 発言者(敬称略) | 説明 |
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1+1は2じゃないぞ。オレたちは1+1で200だ。10倍だぞ10倍 | 小島聡 | 2じゃなく200なので100倍が正しいわけですが、10倍と発言してしまいました。 雑誌「宝島」の読者コーナーで紹介されたことがきっかけでネットにも画像が広まり話題になり、現在でも定期的にネタとして出回るので、頻繁にツイッターやSNSを覗いている方は知っているかもしれません。 2014年には小島さん本人のツイッターアカウントで「この画像、いつまで出回ってるんですか(¬_¬)?」というツイートもされました。 ほぼ同期で同じく人気レスラーの天山広吉さんとのタッグ「テンコジ」で記者に対応した際の発言(1999年3月5日の「HYPER BATTLE ’99」の試合後)。 |
時は来た!それだけだ | 橋本真也 | 「破壊王」として知られる橋本真也さんが、蝶野正洋さんとのタッグで試合をする直前の控室での発言(1990年2月)。 対戦相手はでアントニオ猪木さん・坂口征二さんという超ビッグネームで、舞台は東京ドームという緊張感ある試合前インタビューでしたが、まずは蝶野さんが「潰すぞ今日はおい!見とけオラぁ」と気合を入れ、次は橋本さんにマイクが向き「時は来た・・・それだけだ」と発言し、思わず蝶野さんが口を押さえ爆笑をなんとかこらえる姿がカメラに一瞬映ってしまいました。 「時は来た」の後に、蝶野さんをチラッと様子見し反応がなさそうだったのでボソッと「それだけだ」とつぶやくような小声で言ったためこの空気感で思わず爆笑しそうになったようです。 2012年にはこれをネタにPlayStation 3のテレビCM「大作ソフトがゾクゾク篇」でこの映像が使われました。この日の対戦相手の猪木さんの発言「出る前に負けること考えるバカいるかよ」もCM化されています。 |
出る前に負けること考えるバカいるかよ! | アントニオ猪木 | 1990年2月、橋本真也さん・蝶野正洋さんとのタッグ戦直前の控室でのインタビュー中、「もし負けるという事があると、これは勝負の時の運という言葉では済まないということになりますが」と質問された猪木さんが「出る前に負けること考えるバカいるかよ!」と怒り出しインタビュアーにビンタします。 このビンタをきっかけにいわゆる「闘魂注入ビンタ」と呼ばれるパフォーマンスが誕生したと言われています。 |
俺と蝶野 | 蝶野正洋 | 蝶野さん本人が「俺と天山」と言おうとしたところ、自分の名前を言ってしまいました。 言った瞬間、天山さんが蝶野さんの方向を確認するような目でチラッと見ます。 2003年に両国国技館行われたIWGPタッグ選手権で、天山広吉さんとタッグを組み勝利し、試合後のインタビューで発言しました(試合相手は村上和成さん・安田忠夫さんタッグ)。 映像は天山さんの顔に血が付いているため、苦手なかたはこちらのリンクは飛ばないようにしてください。 |
オラエー | 蝶野正洋 | 蝶野さんの迫力ある声で煽る際に最後に「オラ!エー!」と付け加える事が多いことからファンの間でネタになっています。 ツイッターを見回してみるとときどき「オラエー!」と怒ってる(怒ったふり)ツイートを見かける事があります。 |
正直スマンかった | 佐々木健介 | IWGPヘビー級チャンピオンだった佐々木健介さんと、そのベルトを狙っていた藤田和之さんの対決が決まりましたが、その後対決前に健介さんがスコット・ノートンさんに破れベルトを失う事態となりました。 そんな状況ではありましたが、藤田さんが試合を行うことを自らの口から表明(2001年3月20日に代々木競技場第二体育館にて)、その場にいた佐々木健介さんは(ベルトを失ったしまったことを)素直に「正直、すまんかった」と発言。 不利な状況でも虚勢を張ったパフォーマンスが多い中、正直な心境をそのまま言葉にするという非常に珍しい場面だったといえます。 |
僕は自分の明るい未来が見えません! | 健想(KENSO) | 新日本プロレスの現状について猪木さんが蝶野さん天山さんらに意見を求めていたところ、次々とレスラー達がリングに上がり猪木さんに訴えます。 「お前は怒ってるか」という猪木さんに問いに対して1人ずつ発言するなか、健想さんは「僕は自分の明るい未来が見えません」と叫びますが、これに対し「見つけろ!テメエで」と回答(2002年2月1日 北海道立総合体育センター)。 自ら問うたにもかかわらず「俺に言うな」などと突き放すような発言が続いたため会場では笑いが起きていました。 これらのやり取りは「猪木問答」と呼ばれています。 |
スタイナーズは日本人離れをしていますね | マサ斉藤 | 解説席に入ったマサ斉藤さんが、外国人選手であるスタイナー兄弟のタッグ「スタイナー・ブラザーズ」(ザ・スタイナーズ)に対して日本人でないのは当然なのに「スタイナーズは日本人離れをしていますね」発言したとされています。 |
お前平田だろ! | 藤波辰巳(藤波辰爾) | 「スーパー・ストロング・マシン」というマスクの選手に対し藤波さんが放った一言(1985年5月17日熊本)。 当時は今以上にマスクの選手の正体に対する発言はタブーに近い状況の中での発言でした。 マスクの中の人である平田淳嗣さんもかなりの衝撃を受けたと語っていて、藤波さんは「マイクを向けられた時に話すことが無いので、つい言ってしまった。」とのこと。 |
またぐなよ | 長州力 | 2000年7月30日に対戦が決まっていた長州力vs大仁田厚戦でしたが、電流爆破マッチを希望する大仁田さんが直接それを伝えるべく練習中の長州力さんの元へ突然現れます。 これに対し長州さんはリングサイドの境界線を「入るなコラ、入るな、入るな、入るなよ、またぐなよコラ、またぐな、またぐなよ、またぐな、またぐなよ絶対に」と警告。 「またぐなよ」と連発したこの一連のやりとりがうけ、プロレスファンの間ではネタとしてかなり有名な出来事で、テレビのバラエティー番組などでもこのやり取りを再現したと思われるコントを見ることがあります。 |
おらたこたこコラ | 長州力 | 橋本さんが長州さんを批判しスポーツ紙の紙面を飾ったため、怒った長州さんが橋本真也さんの会見中に突然乱入して来てのやり取り。 「何コラタココラ」「何がコラじゃコラ」「噛みつきたいのか、噛みつきたくないのか」という耳に残るフレーズがファンの語り草になっています。 内容です。 「何がやりたいんだコラ、紙面飾ってコラ、何がやりたいのか、はっきり言ってやれコラ。噛みつきたいのか、噛みつきたくないのかどっちなんだ。どっちなんだコラ」「何がコラじゃコラ、馬鹿野郎」「なにコラ、タコ、コラ」・・・と続きます。 この後しばらくやり取りが続き「吐いた言葉飲み込むなよオマエ」という名言も生まれています(下の欄で説明します)。 これらのやり取りは「コラコラ問答」と呼ばれ、ファンの間ではかなり有名で、テレビのコントでも見かける事があります。 |
吐いた言葉飲み込むなよオマエ | 長州力 | こちらの発言も有名です。 上の欄にある「コラコラ問答」の続きになりますが、以下のようなやり取りがありました。 カッコは長州さん橋本さんの順で交互に表示しています。 「おまえ今言ったなコラ」「おう言ったぞ」「吐いた言葉飲み込むなよお前」「それはおまえもじゃコラ!舐めとんなよこの野郎」「よーしわかった、じゃあそれだけだ。おまえ今言った言葉おまえ飲み込むなよ、なあ吐いて、わかったな。本当だぞ、本当だぞ、なあ」 |