髭のおじさんキャラクターが描かれた、派手な筒状パッケージのポテトチップスといえば「Pringles」ですが、sの発音について「プリングルス」なのか、それとも「プリングルズ」のどっちが正しいのかを解説します。
結論からいうと「プリングルス」ではなく濁点の付く「プリングルズ」が正しい表記です。
もちろんアメリカで販売されているパッケージには日本語は書かれていないわけですが、日本での正規販売代理店である「日本ケロッグ」「森永製菓」が販売している日本向けの商品には確かに「プリングルズ」と表記されています。
ただし、下記で説明しますが「プリングルス」と表記されている商品も実は存在しているため、「ス」の方が完全には不正解とも言い切れません。
プリングルズという表記が正しいとわかったところで、実は「プリングルス」表記の商品も流通していることや、なぜスの方が広まっているのかの推測など、さらに詳しい情報を見ていきましょう。
実は「プリングルス」も存在する
なんと「プリングルス」と表記されている商品も日本国内に存在しているんです。
日本で販売されているプリングルズには2種類あり、1つ目は「日本ケロッグ」と「森永製菓」が販売している日本向けの商品で、パッケージには「プリングルズ」の表記があります。
現在Pringlesの商標権を持っているアメリカのケロッグ社(以前はP&G)の正規の販売総代理店がこの2社。
コンビニや多くのスーパーで販売しており、ほとんどの方このプリングルズを見たり食べたりしているはずです。
2つ目はコルドンヴェール株式会社がアメリカで販売されている「Pringles」を並行輸入し、お酒のお店「やまや」などで販売されている商品。
日本向け製品よりもサイズが大きく多くの味があります。
そしてパッケージには独自のラベル(シール)が貼られていて、「プリングルス」と表記されています。
つまり、日本向けの正規品には「プリングルズ」と書かれていて、アメリカで販売されているものを並行輸入してラベルを貼り付けた商品には「プリングルス」と書かれているということです。
並行輸入品は、海外で販売されているものを公式とは別ルートで輸入し販売している商品のです。
詳細についてはこちら「並行輸入とは?」をご覧ください。
CMではなんと言っている?
プリングルズのテレビCMで印象的なのはノリノリでパッケージを叩きリズムをとっている「開けたら最後。You can’t stop.」というナレーションのCMではないでしょうか。
30代以上しか知らないCMだと思いますが、当時かなりのインパクトがありました。
このCMでは「プリングルズ」「プリングルス」どちらの発音だったのか聞いてみましょう。
聞き流す程度にCMを見ていると「ス」と聞こえるくらい聞き分けるのが難しそうな発音ですが、よく聞くと確かに「ズ」と言っていました。
なぜ濁点のない「プリングルス」が広まった?
周りに聞いても「プリングルス」だと思っている人が殆どでしたが、なぜ濁点のない方が広まっているのでしょうか。
いくつか考えられる予想でしかありませんが、まずは発音しやすい・言いやすい事。
英語の「s」の発音は日本人が言いやすいように省略されたり濁点を取捨したりします。
例えばマクドナルドの「McDonald’s」(マックドナルズ)や、阪神タイガースの「タイガーズ」などです。
これが一番大きいと思いますが、あとはCMや広告であまりカタカナ表記がされないことや、パッケージを見てもかなり小さい文字で1箇所しか表記がない事、実際に「プリングルス」表記の商品が流通している事などの影響しているのではないかと考えられます。
まとめると、公式には「プリングルズ」、ただし「プリングルス」のラベルの貼られた商品も日本国内に流通しているというのが結論です。
会話の中で多く聞かれるのは「ス」の方ですし、これまでずっと「プリングルス」だと思い込んでいたのですが、意外な結果となりました。