「WeWork」はアメリカの企業「The We Company」が運営しているベンチャーや起業家向けのコワーキングスペースの事で、デザインにこだわったインテリアや働きやすさを重視した空間設計であったり、入居している個人や企業の交流やコミュニケーションを重視していて、そこから生まれるアイデアや意見交換などからビジネスをより活性化させたるためのイベントなどが定期的に開催されるなどの特徴があります。

2010年にアダム・ニューマンとミゲル・マケルビーによって設立され、日本には第一号として2018年に「WeWork アークヒルズサウス」がオープンした後、大阪、横浜、名古屋、神戸、福岡など全国の主要都市にも開設されました。
その後2019年現在でも東京都内を中心にかなりのスピードで増えています。

WeWork日本進出の際は、政府が取り組む「働き方改革」の一つであるテレワーク(リモートワーク)に最適なスタイルとして注目されビジネス雑誌などで大きく取り上げられたり、ソフトバンクが総額30億ドルという巨額の出資を決めたことでも話題になりました(2017年にソフトバンクの出資を受けWeWork Japan設立)。

WeWorkの公式サイトや、世界中にある拠点については以下のリンクをご覧下さい。
また、WeWorkへの入居を検討されている方や見積もり、お問い合わせの場合は紹介用リンクからお申し込み頂けると嬉しいです。

2019年1月にWeWorkを「The We Company」(ザ ウィー カンパニー)としていますが、すでにアメリカでサービスを開始している賃貸サービス「WeLive」や、学校の「WeGrow」など、他のサービスへの展開を視野に入れた再編と考えられます。

今回、四ツ谷のWeWorkで働く機会があったため、約4ヶ月間利用してみての感想や実際WeWorkがどんなサービスなのかの説明していきます。
まずはどんな場所なのか、実際に四ツ谷WeWorkの写真をご覧下さい。

なおWeWorkの読み方ですが「ウィーワーク」または「ウィワーク」ですが、よく耳にするのは前者の方の印象です。

WeWork 東急四谷

東急四谷ビル
東急四谷ビル
エントランス
エントランス

JR四ツ谷駅からは徒歩2分、東京メトロ四ツ谷駅から3分の好立地で、東急四谷ビルという2018年に竣工したばかりの綺麗なビルの3階から8階までWeWorkが入っています。
ビル向かいには上智大学があります。

受付
受付
共用ワークスペース
共用ワークスペース
デスクスペース
デスクスペース

共用スペースではどこでも好きな場所に座って自分の仕事を行えます。
このあたりはコワーキングスペースを利用されている方だと見慣れた風景かと思いますが、圧倒的な開放感とお洒落なソファーや内装、そして都心の一等地にこの広々使えるスペースがあるんです。

メンバーであればカードキーで24時間入る事はできますが、受付にいるスタッフは朝から夕方までとなります(清掃スタッフやメンテナンスの方はいらっしゃいます)。

コワーキングについてですが、ワークスペースや会議室などの場所を共有しながら利用するワークスタイルのことで、それぞれ別の会社や別の事業を行う人達だったりが同じ場所で働いています。
詳しくはこちらの解説をご覧下さい。

ガラス張りでスタイリッシュな雰囲気
ガラス張りでスタイリッシュな雰囲気
オフィススペース
オフィススペース

室内やフロアは自然光を取り入れるためガラスが多用されていて洗練された雰囲気。
また景観の妨げになるため可能な限り130cm以上の物は置かない方針になっています。

WeWorkは共有スペースだけでなく小中大の規模に合わせた企業向けの個別スペースも提供しているため、コワーキングスペースとシェアオフィスやレンタルオフィスの要素を組み合わせた形といえそうです。

Do What You Loveカップ
Do What You Loveカップ
キッチンカウンター
キッチンカウンター
ドリンク
ドリンク
ビールサーバー
ビールサーバー

そして一番驚かれるのがビールが飲めること。
夕方からと時間は限られてますが、無料で飲み放題です(各拠点ごとに時間が異なったり変更があります)。

広いキッチンにはエスプレッソマシーンや、ドリップのコーヒー、ミルク、豆乳、ティーバッグや冷たいお茶のドリンクサーバーが。
黒いマグカップにはWeWorkが掲げる「Do What You Love」(好きなことをしよう)と書かれていています。

小さめのミーティングルーム
小さめのミーティングルーム
大きめのミーティングルーム
大きめのミーティングルーム
オフィス機器など
オフィス機器など

大中小、ミーティングルームも完備。もちろんコピー機も。
下の項目で説明しますが、利用にはクレジットと呼ばれるポイントを消費します。
ディスプレイはWindowsもMacもワイヤレスで接続できます。

利用してみての感想

率直にここをオフィスと利用して良かったかそうでなかったかの結論をいうと即答で良かったと言えます。
ロケーションから環境までかなり気に入っており、働きやすさはこれまでのオフィスやコワーキングよりも快適だと感じています。

最大のデメリットが利用料金で、一番下の項目で説明しますが、地方都市については他のオフィスサービスに比べてそれほどの割高感はないものの都心だと高いと感じます。

価格の部分だけクリア出来るのであれば入居はおすすめできます。

追加料金や必要な機材購入で解決は可能ですが、他にデメリットとして挙げられる事としては以下の点です。

  • ミーティングルーム利用にクレジットと呼ばれるポイント消費あり
  • オフィススペースのエアコンは8:00から18:30まで
  • 土日祝祭日にエアコンを利用する場合は別途依頼する必要(クレジット消費)
  • 設置されているコピー機の利用枚数に上限あり

ミーティングルームを利用したり休みの日にエアコン利用、他の拠点を使いたいときなどは、クレジットというポイントが必要になります。
数値はプランや契約人数によって異なると思われますが、月初にクレジットが満たん配布され、利用分だけ引かれていく方式で、クレジットがゼロになると自動的に利用分だけ追加料金が請求されます。

僕が所属している会社の場合ですが、頻繁に来客であったり社内のミーティングが行われる場合は足らなくなってしまう事が多く、社内外関係なく基本的にミーティングは共有スペースを利用する事が多いです。
最初は区切らていない空間でのミーティングに違和感がありましたが、すぐに慣れました。

スタートアップ向けと言われているWeWorkですが、大手企業(四ツ谷だと楽天カード)であったり、変わったところだとアメリカ大使館も入居しているなど海外の方も結構多く、感覚にはなりますが7人に1人くらいは日本人ではない印象で、英語と中国語と韓国語を頻繁に耳にします。
海外の方の案内であったりイベントを仕切るお仕事のWeWorkスタッフの方も個性溢れる面々で、外国語を話せるのはもちろんコミュニケーション能力の高い頼れる方たちです。

WeWorkでは専用のSNSを使ってエアコンのON/OFFを依頼したり、WeWorkのイベント告知などを行っており、自分がフィードに投稿してWeWorkの方たちに見てもらったリ、各人に個別連絡することできます。

なお、上の項目で入居者同士のコミュニケーションを重要視しているという旨を書いたので、誰ともフレンドリーに話さなければいけないのかというとそんな事もなく、当たり前ですが話しかけなければ話かけられることも時々しかありませんし、イベントなどへの参加も強制でもなければ不参加へのプレッシャーというか参加しないといけないような雰囲気は微塵もありませんので、1人で黙々と作業したい個人事業主の方も問題ないですし、反対に人脈を広げたい方はイベントに参加したり積極的に話しかければどんどん輪を広げる事も可能です。

イベント

各拠点によって内容や頻度は異なりますが、WeWorkでは様々なイベントが行われています。
WeWork自体が開催するイベントもあるのですが、入居している企業さんがプロモーションを兼ねて企画している場合もあり、普段は接点の少ない分野の会社との交流も生まれたりしています。

一例として四ツ谷やその他拠点で以前行われ参加してみたイベントをご紹介します。

なお、こういったイベントはWeWork専用SNSのフィードでお知らせが流れてきますので、参加表明ボタンを押して予約しますが、飛び入り参加も可能な場合が多かったです。

月曜朝の軽食


毎週月曜の9時半頃からはワクワクするような朝食・軽食が提供されています。
写真は2019年9月に行われたTKGこと卵かけご飯の回ですが、先着順のため人気のメニューだとすぐに終了してしまいます。

就業後の催し

夏祭りのイベント
夏祭りのイベント

多くの企業が終業となる18時頃からは様々なイベントが始まります。
WeWork自体が開催するものや、WeWork内外の企業が商品のプロモーションを兼ねたイベントもあります。

写真は「四谷半年縁日 YOTSUYA SUMMER FESTIVAL」と題されて、四ツ谷にWeWorkができて半年になる記念と夏祭りを兼ねて催され得たイベント。
WeWorkで働く人達のお子さんも参加ができ、寿司や綿菓子やラムネなども振る舞われました。

WeWork ギンザシックスで行われたイベントの様子
WeWork ギンザシックスで行われたイベントの様子

こちらはWeWorkに入っている、とある企業さんが開催したワインの勉強や紹介をするイベント。
実際に何社かのワイン醸造を行っている方がお話をしてくださり、試飲もできました。
四ツ谷でなく銀座にある「WeWork GINZA SIX」で開催されましたが、別の拠点で働いていても参加が可能です。

費用の目安

WeWorkの料金は一律に決まっているわけではなく、拠点によっても変わったり、共有スペースをホットデスクとして使うか、個室なのかオフィススペースとして使うか等、様々な条件で料金が変動するため、見積もりが必要になります。

本当におおまかなざっくりした目安になりますが、東京など大都市の高い場所では月に1人あたり9万円位から、安い場所では6万円位からで、地方都市だと前述の価格から2万円ほど引いた額になります。

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