「ステージング環境」は本番環境と同様かそれに近い状態にしたサーバーやデータベース(DB)の事。
ステージング環境で動作確認をし、問題が無ければ本番環境へ展開(デプロイ)を行います。
ウェブサイトの制作や、システム開発・ソフトウェア開発などIT関連の用語としてよく耳にする用語で、こういった現場では日常的に使われています。
漢字で表すと「準本番環境」とか「疑似本番環境」といった表現が当てはまるかと思います。
制作や開発の流れとして、まずは「開発環境」で新規のコードやプログラムの開発を行い、「テスト環境」(検証環境)で動作の確認、「ステージング環境」で最終のチェックを行い、問題があればテスト環境で修正を行い、再びステージング環境へ、問題がなければ本番環境へ移行することになります。
ステージング環境が無い場合、テスト環境や開発環境からいきなり本番環境へアップする事になるため、ユーザーも利用している本番環境で不具合が起こる可能性もあり、サービスに支障をきたす恐れが出てきます。
こういったリスクを無くすのがステージング環境の目的ですが、環境を作るためのコストもかかるため、会社によってはステージング環境が無かったりテスト環境をできる限り本番環境に近づけたりするなどで対応している会社もあります。
ステージング環境の使い方や表現は以下の通りです。
- いきなり本番じゃなくてステージング環境も作っておきたいな
- ステージング環境が欲しいところ
- ステージング環境ないからテスト環境からいきなり本番に移行してる
- うちの会社はステージング環境無いのよ
- テスト環境だとうまくいったけどステージング環境だと動いてくれない
- そのURLもしかしてステージング環境じゃないですか?
- 本番環境とステージング環境の設定が全然違うじゃん
ウェブサイトやブログ用のステージング環境を「ステージングサイト」と言ったり、ウェブサイトだけでなくシステム開発やアプリケーションなどで使うサーバーを「ステージングサーバー」と呼ぶこともあります。
各環境の英語の綴りは、開発環境が「development environment」、テスト環境が「testing environment」、ステージング環境が「staging environment」、本番環境が「production environment」です。