「左上の法則」はラーメン店やつけ麺店の券売機またはメニュー表で、左上に表示・表記されている料理がその店の一番おいしい、又は一番味に自信があるのだという法則の事。
「券売機左上の法則」「ラーメン券売機左上の法則」「ラーメン店左上の法則」「ラーメン屋左上の法則」とも呼ばれます。
初めて行く店、特に下調べをしていない場合はメニューを見ていてなかなか決められずにいる場合などに、左上の法則に基づいてそれを選ぶと(美味しいことに)間違いないという1つの目安として使われます。
ただし言葉遊びの要素が強く「法則」としていますが、必ず成り立つものではなく、正式に認められたものでもありません。
一番のおすすめ料理を表示させている位置は、メニュー形態やお店の戦略など様々な要因があるため『お店ごとに異なる』のが正解といえますが、左上の法則が当てはまる事も多々あるため、メニュー選択の参考として使えると考える人も多いようです。
実際にいくつかのラーメン店で検証したところ、メニューが少ない場合は左上の法則が成り立つ事場面も多々見られますが、メニューが多いと成り立たなくなってきます。
食堂などメニューが多岐に渡るお店でなく、比較的少ないラーメン店・つけ麺店で左上の法則が適用されるのはそういった所以(ゆえん)があるためと言えそうです。
左上の法則の使い方や表現は以下の通り。
- もう選ぶの面倒だから券売機左上の法則通りにする
- 初訪問の店で左上の法則に従って特製ラーメンにした
- 左上の法則で選んでおけば
- もちろん左上の法則
- 左上の法則が間違ってた
- もう左上の法則を信じないぞ
- 左上の法則に逆らって右から1番目にしてみた
この ”左上の法則” の発祥や考案者は不明ですが、個人的には2015年頃からネット以外のリアルで耳にし始め、2018年頃からちらほらネットの書き込みやSNSのなどで見かけるようになりました。
あくまで予想になりますが左上の法則の元ネタとして、マーケティングの世界で使われている、人の視線がZの文字のように左から右へさらに左下から右へ移動するとする「Zの法則」や、左から右へさらに少し下に移動してまた右へ行き下にという「Fの法則」などを参考に、左上が最重要という考えから出来たものなのではないかと思います。
2023年時点だとラーメン食べ歩きをしている方やネット用語に詳しい一部の人がTwitterなどのSNSで使っているのを見かけます。
まだまだ一般的には全く知名度はありませんが、当たっている事も多い言葉のため今後も少しずつ広まっていくものと考えられます。