「パネマジ」は「パネルマジック」の略で、写真で見た顔や姿と実物があまりに違う事を意味する用語です。
実際のルックスを、まるでマジックを使ったように別人の写真に変えてしまっている様を表現しています。
語源となっているのは夜の歓楽街などを歩くとあちらこちらで見かける、風俗店の前に飾られているような内側からライトで照らし光っている女性のパネル写真の「パネル」を略して「パネ」に、手品の「マジック」を組み合わせて「パネマジ」と呼ばれるようになりました。
主に性風俗の世界で使われていた用語ですが、キャバクラであったりホストクラブなどでも使われる事があります。
ネット用語というよりはインターネットやSNSが普及する前からある言葉で、お店が用意したパネル(写真)を見て、期待を膨らませているとガッカリしたという多くの男性の経験から生まれた言葉。
パネマジの表現と使い方です。
- パネマジやってない店ないのかな
- もうパネマジ前提で考えてる
- パネマジには気をつけてね
- パネマジしても指名ない
- 久々にひどいパネマジ見た
- パネマジの見破り方教えて
- パネマジ見抜けないのかよ
主に男性と夜職(よるしょく)の女性の間でよく使われていましたが、ネットの普及とともに一般にも広まりますが、語源が語源だけに広く認知されている言葉ではなく、一部で使われているのみです。
2024年現在はスマホで気軽にマジックが使える上に、見破るというよりも加工とすぐにわかる人も多い状況ですが、2000年代は写真を加工するにはフォトショップなどデザイナーが使うソフトウェアを使う必要があるのと、世間一般的に写真を加工するという認識がまだ広まっていない時代だったため、パネマジに遭遇した際は現在よりも驚きがかなり大きかったと想像できます。
なお、『パネマジ = 写真より実際の見た目の方が劣る』という意味合いを持つため、失礼できれいな言葉ではない事を認識しておく必要があります。