「日常パート」は映画やゲーム・アニメの中で、メインストーリーにあまり関係がなかったり、影響を与えないような、比較的落ち着いた場面が続く時間帯やシーンを指す用語です。
ただし、日常パートでラストシーンへの伏線が進行したり、次の事件に向かうストーリーが進行するような、重要なシーンが含まれる可能性もあります。
「日常編パート」「日常パート編」という表記も見られます。
日常パート中は視聴者やプレーヤーがトイレやちょっとした用事を済ませたりする事も多いですが、しばらく続くと思われた日常パートが突然メインストーリーに切り替わったり、謎解きのヒントになりそうな場面があったり、伏線を見逃したりする可能性もあります。
日常パートの表現や使い方は以下の通り。
- 事故までの日常パートが長過ぎる
- 日常パートはつまらないけど他はよかった
- あの登場人物は日常パートだけに出演させるのはもったいない
- 日常パートさえも面白かった
- 今日はあのゲームの日常パートを消化していくか
- 日常パートの方がむしろ本編より良かった
- 急に日常パートから切り替わって重要なシーンになった
いつ頃から使われだしたかの詳細は不明ですが、2019年頃から少しずつネットで見られるようになり、2023年現在ではツイッターなどSNSやLINEなどで若い人を中心に使われており、ある程度定着した言葉になっています。
ただネットをあまり使わない人や40代以降への知名度は低く、まだあまり知られていない状態です。
発祥と言えるかはわかりませんが、2010年11月25日に発売されたPlayStation Portable用のゲームソフト「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」では「日常編パート」と「非日常編パート」と呼ばれるシーンが存在していました。
この後特に「日常パート」という言葉は使われていませんでしたが、上記の通り2019年頃から使われ出しています。
一時的な流行語ではなく、あると便利な用語のため、今後も少しずつ広まっていくと考えられます。