お米と一緒にまぜてに炊き上げた麦ご飯(麦飯)に使うのがこの「押し麦(押麦)」です。
平べったい形状で、その名前からわかる通り麦を“押した”ものなんですが、なぜ押してこの形にしてあるのか?押してない麦との違いはあるのか?など詳しく見ていきます。
「麦」といっても小麦・大麦・ライ麦・燕麦などがありますが、一般的に押し麦に使われるのは大麦です。
大麦はそのままだと水を吸いにくくまた消化も悪いとされるため、蒸気で加熱しやわらかくなったところをローラーで平たくさせたのが押し麦です。
こうする事で白米と一緒に炊いても食べやすく、食感もよくなるわけです。
押し麦が開発される前は、大麦を砕いた「挽き割り麦」であったり、精白した麦(丸麦)を一度煮た「えまし麦」を白米と混ぜて炊いていたようです。
多くの場合、押し麦にに使われているのはうるち性の大麦ですが、もち性の特徴を持つ「もち麦」がテレビで紹介され話題になっています。
詳しくは「もち麦とは?」をご覧ください。
詳しくは「もち麦とは?」をご覧ください。
それぞれの違いについては「「押し麦」と「もち麦」の違いは?」をご覧ください。
- 押し麦の作り方
-
押し麦のおおまかな製造工程はこのような流れになります。
- 収穫された大麦を搗精(とうせい)します。外皮を取り除く作業。精麦。
- さらに磨いてヌカを取り除きます。
- 圧ぺんします。加熱蒸気を加え軟らくなった麦を、回転するローラーとローラーの間を通して平らにする作業。
- 熱風で乾燥させその後冷風で冷却します。
- 袋詰めして製品に。
そして圧ペンしていない、搗精(とうせい)しただけの大麦を「丸麦」といい、押し麦と同じく麦飯にしたり雑穀米にブレンドされたりしています。
- 大麦を使った製品
- 押し麦以外にも以下のような製品があります。
もちもち・ぷちぷちした食感が特徴の「もち麦」です。NHKで紹介され話題に。 「丸麦」は精麦したままの大麦で、押麦にする際の熱加工を行っていないので麦の風味を損なわずに味わえます。 丸麦を半分に割り押麦と同じく平たく加工、さらにビタミンB1・B2などのビタミン類を添加した「ビタバレー」(ビタバァレー)。
その他にも、大麦の黒いスジを取り除いた大麦「白麦(はくばく)」、米粒の形に似せた「米粒麦(べいりゅうばく)」などがあります。
麦製品についてはさらに詳しくこちら「麦の種類一覧(作成中)」で掲載しているのでご覧下さい。
大変解かりやすく記されてありましたので、良く理解できました。
但し、いつも押し麦の入ったご飯を食べながら疑問に思うのですが、何故、押し麦の中心に茶色の線が入るのでしょうヵ?
製造過程のどこかで、中心が一定に揃う様に、手を入れるのでしょうヵ?
是非、この点にも解明の言葉を加えて下さい。
よくわかりました