「昨対」(さくたい)は「昨年度との対比」とか「昨年同時期に対して今年は」や「昨年対今年」を略した用語で、ビジネスやマーケティングの世界で使われていて、「昨対比」(さくたいひ)とも言います。

今年の売り上げであったりウェブサイトのアクセス数などの数字について、昨年の同期間と比較するために使われ、比率や増減のパーセンテージ、絶対値の数字などで提示されます。

昨対の計算式です。比率で出す場合とパーセンテージで出す、2パターンあります。

  1. 今年の売上 ÷ 前年の売上 = 前年比
  2. (今年の売上 ÷ 前年の売上)× 100 = 前年比(%)

例えば売り上げが20%アップしたのであれば『昨対比120%』とか『昨対で20%増』といい、20%減った場合は『昨対比80%』『昨対で20%減』、30万円増加したなら『昨対で30万円アップ』のような言い方になります。

他にもよく耳にするのは「割れ」との組み合わせで、これは昨対比の数字が割れてしまった、つまり減っている事を意味しており、『昨対割れしてる』などのように使います。

他にも昨対は以下のような使い方や表現があります。

  • 昨対比で101%だったので何とか超えた
  • 来客数低迷で昨対で売り上げが割れている状態
  • 昨対の売上でいうと好調だけど目標には届いておらず
  • 競合の台頭で昨対比で30パーセント程減っている
  • あの部署が絶好調で昨対80%増だって
  • 昨対で収益が半減してる
  • 増収増益で来客数は昨対比150%

似ている用語としては「前年比」と「YoY」が挙げられます。

前年比は意味合いとしては同じですが、昨対比は今年と昨年を比べる場合に使うのに対し、前年比は今年とは限らず対象とする年の前年を比較する事も可能という違いがあります。

YoYは「Year over Year」の略で前年比と同じ意味になります。