2007年(平成19年)の日本新語・流行語大賞です。1984年から開始され、この年は第24回に当たります。

前年・翌年と、すべての年の流行語についてはこちらをご覧ください。

2007年に起きた主な出来事は以下の通りです。
流行語が生まれた時代背景として参照ください。

  • 藤原紀香さんと陣内智則さんが結婚(2月)
  • 東京ミッドタウン開業(3月)
  • バージニア工科大学銃乱射事件発生(4月)
  • ZARDの坂井泉水さんが死去(5月)
  • マクドナルド、全国一律価格をやめ地域別価格の導入を発表(6月)
  • 新潟県中越沖地震(M6.8)が発生(7月)
  • 沢尻エリカさんが映画「クローズド・ノート」の舞台挨拶で不機嫌そうな態度と「別に・・」発言でバッシングを浴びる(9月)
  • 郵政民営化により日本郵政公社が解散(10月)

公式サイトの発表はこちら「2007年の日本新語・流行語大賞」と、「2007年ノミネートワード」です。

2007年の日本新語・流行語大賞

2007年 年間大賞

(宮崎を)どげんかせんといかん 宮崎県知事の東国原英夫(そのまんま東)さんが県議会の所信表明演説で発言した言葉。
宮崎弁でのこの表現がインパクトを残しメディアに取り上げられました。
『てげてげでは地域間競争に勝ち残れない』とも述べています。
「てげてげ」はほどほどや、いい加減という意味。
ハニカミ王子 高校生になったばかりの15歳で男子プロゴルフツアー「マンシングウェアオープン KSBカップ」で優勝を果たし注目された石川遼さんの愛称。
「ハニカミ」の意味は、照れくさそうとか恥ずかしがるという意味の「はにかむ」が由来しています。
なお、前年2006年には高校野球で活躍した早稲田実業のピッチャー斎藤佑樹さんが「ハンカチ王子」で流行語のトップテン入りをしています。

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2007年 トップテン

(消えた)年金 社会保険庁や厚生労働省によるずさんな管理により5000万件もの年金記録が消えている事が発覚し大問題に。
国会でこの事を追求した長妻昭(ながつまあきら)さんは「ミスター年金」と呼ばれました。
受賞者は厚生労働大臣の舛添要一さん。
なお年金を消した「当事者」の受賞という事で批判が上がりました。
そんなの関係ねぇ お笑いタレント、小島よしおさんのギャグで「ぐるぐるナインティナイン」や「笑いの金メダル」などのテレビ出演から一気にブレイク。
海パン一丁で登場し、体験談などの話をしながら、そのときの失敗や間違いに気づき「あー、下手こいたー!」と床にひざまずき落ち込んだ姿になります。
同時にBGMがスタートし、立ち上がって「でも、そんなの関係ねぇ!」と連呼しながら中腰で体を斜めの状態にした体勢で、左腕のこぶしを握り締め上下に動かします。受賞者は小島よしおさん。
どんだけぇ~ 新宿2丁目のゲイの間で使われているとされるフレーズ、感嘆詞。タレント・美容家のIKKOさんが使う台詞として有名。
「どんだけ?」という疑問系ではなく、アクセントを置かずそのまま読み最後に伸ばす言い方。「どれだけ○○なの」を略した言葉とされ、相手の言った事に対し返答する形で使います。
TBS系列で放送していたバラエティ番組「リンカーン」のコーナー「世界ウルリン滞在記」で新宿二丁目のゲイが『どんだけー』と言っている場面が映り、お笑いコンビFUJIWARAの藤本敏史さんがこれを面白がって取り上げ、後にIKKOさんが他のテレビ番組などでも使い始め広まりました。
そのため特定の人のギャグではありません。
受賞者はIKKOさん。
鈍感力 「PLAYBOY日本版」で2005年7月号から2006年11月号まで連載されていた渡辺淳一さんによるエッセイで、この年集英社より本が発売されベストセラーに。いちいち物事に敏感になるのではなく鈍感でいようという考え。
後に小泉純一郎さんもこの言葉を使い話題に。小泉さんはマスコミからの批判に対して過敏に反応しない方がいいとの意味で使用しました。
受賞者は作家の渡辺淳一さん。
食品偽装 ミートホープによる豚肉や鶏肉等の混入した挽肉販売や、白い恋人の賞味期限偽装、赤福餅の消費期限偽装、名古屋コーチン偽装問題、など産地偽装や原材料偽装に消費期限・賞味期限偽装などの相次ぐ「食品偽装」が発覚し社会問題に。
受賞者はなし。
ネットカフェ難民 何らかの事情により住居がなく、24時間営業のインターネットカフェを寝泊まりする場として利用する人たちを指す用語。ホームレスの一種とされ、「ネカフェ難民」と略された表記も見られます。
それまで居住していた自宅や寮やアパートなどの住居を退去させられ、転居のための費用などもなくそのままネットカフェ難民になるパターンが多く、無職だけでなく働いていたとしても賃金が十分でないなのどの理由でなる事もあります。
受賞者は『ネットカフェ難民-ドキュメント「最底辺生活」』の著者で「ネットカフェ難民」という言葉の生みの親とされる川崎昌平さん。
大食い この年メガマック(2006年に首都圏の一部で販売開始)の発売や、多くのメガサイズの食品が相次いで発売されメガサイズブームとも呼べる状態に。
景気回復の兆しや、節約生活の反動、メタボ対策など健康ブームの反動などの声が聞かれました。
受賞者は大食いタレントのギャル曽根さん。
猛暑日 近年の高気温に伴う熱中症などの健康被害が増えたため、この年から気象庁が35℃以上の日に使う用語として「猛暑日」という名称を導入しました。
受賞者は40.9度を観測した熊谷市から、暑さを逆手にとり「あついぞ!熊谷」をキャッチフレーズにまちづくりに活かした熊谷市商店街連合会会長の瀧沢寧和さん。

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2007年 ノミネート

KY(空気が読めない) Kは「空気」で、Yは「読めない」の略で、「空気読めない」という意味になります。その場の雰囲気や空気感にあわせた言動ができない人に対して「あいつKYだ」のように使います。
産む機械 柳澤伯夫(やなぎさわはくお)厚生労働大臣が島根県松江市で行われた自民党県議集会で、「15-50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と発言。女性を機械に例えたことに批判が集まり、安倍政権への女性支持率低下に繋がりました。
ただ、発言の前後に悪い例えである事へのことわりを入れるなどが切り取られての報道されたことで、橋下徹さんは「女性は子供を産む機械」と要約するのは歪曲であると指摘しています。
事務所費 2006年に報じられた事務所費問題が社会問題になり辞任する閣僚が相次ぐ事態に。
複数の国会議員の資金管理団体が、主たる事務所を議員会館(家賃がかからない)にとしているにも関わらず、多額の事務所費を計上していました。
ナントカ還元水 水道代や冷暖房費が無料で利用できるはずの衆議院第一議員会館を「主たる事務所」としていた農林水産大臣・松岡利勝さんの資金管理団体「松岡利勝新世紀政経懇話会」が「光熱水費」を計上していたことについての本人の答弁の中で『(光熱水費には)「ナントカ還元水」や、暖房とか別途そういうものが含まれる』と発言。
松岡利勝さんはこの「ナントカ還元水」が追求されたり、談合事件にも関係する疑惑が報道されるなどした末、5月28日に衆議院議員宿舎の自室で自殺しました。
しょうがない 6月30日に行われた講演会で久間章生防衛相が「原爆を落とされて長崎は無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったのだ、という頭の整理で今、しょうがないなと思っている」と発言。
批判を浴び釈明を繰り返したものの辞任に追い込まれました。
発言の内容は以下の通り。
『(略) 幸いに8月15日に終わったから、北海道は占領されずに済んだが、間違えば北海道までソ連に取られてしまう。その当時の日本は取られても何もする方法もないわけですから、私はその点は、原爆が落とされて長崎は本当に無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったんだ、という頭の整理で今、しょうがないな、という風に思っている。米国を恨むつもりはないが、勝ち戦ということが分かっていながら、原爆まで使う必要があったのか、という思いは今でもしている。(以下略)』
お友達内閣 2006年の自民党総裁選で、安倍晋三さんを支持した議員を組閣で優遇しているとして、各メディアからは「お友達内閣」や「論功行賞内閣」と揶揄されました。
このネーミングの初出は評論家の宮崎哲弥さんだと言われています。安倍さんはこれに対し「結果を出せる人を選んだ」と説明。
背水の陣内閣 安倍晋三さんの辞任(第1次安倍内閣)を受け、第91代首相に指名された福田康夫さんの発言から。
「一歩でも間違うと自民党は政権を失いかねない。緊張した日々を送らなければならない」とし、自身の内閣を「背水の陣内閣」と表現しました。
共生 自身の内閣を「背水の陣内閣」とした福田康夫さんが掲げたスローガン「自立と共生」から。
内閣の基本方針として他にも「野党との誠実な協議・協調」「政治とカネの問題の根絶」「年金記録漏れ問題の着実な解決」等を掲げました。
マダム・スシ コンドリーザ・ライス国務長官との会談の中で小池百合子防衛相が『私は「日本のライス」と呼ばれているようですが、日本でライスは米(こめ)になります。よって、マダム・スシと呼んでみてはいかがでしょうか』というジョークを英語で発言。
失笑が起きたと報道され話題に。
そのまんまショック この年に行われた宮崎県知事選で、東国原英夫さん(そのまんま東)が約7万1000票差をつけて勝利。
それまで有利とみられた自民党推薦候補を抑えての圧倒的な勝利は与党への不信であったり無党派層の影響といわれました。
宮崎のセールスマン 宮崎県知事に就任した東国原英夫さん(そのまんま東)さんが自らを「宮崎県のセールスマン」と称しテレビやイベントなどで宮崎県を積極的にPRしたことから。
身体検査 閣僚の選任にあたり、対象の人物に問題がないか身辺を調査する事。
柳澤伯夫さんの「産む機械」や松岡利勝さんの「ナントカ還元水」、赤城徳彦さんの「事務所費問題」などなど、閣僚の不祥事やスキャンダル問題が選任後に発覚する事象が相次いだため、事前にその人物が「爆弾」を抱えていないか調べ上げる「身体検査」が行われました。
姫の虎退治 第21回参議院議員通常選挙で岡山選挙区から立候補した民主党の姫井由美子さんが「姫の虎退治」を掲げ、自民党の片山虎之助さんを破り当選。
後に男性問題(不倫)や選挙費用の水増し請求等のスキャンダルも発覚。
オグシオ バドミントンでダブルスを組んでいる小椋久美子(オグ)さんと潮田玲子(シオ)さんの愛称。
2006年アジア大会の銅メダルや2007年世界選手権の銅メダルなどの活躍だけでなく、美人コンビとしても話題になりました。
かわいがり 相撲部屋「時津風部屋」に新弟子として入門した当時17歳の少年が稽古時間中に死亡(時津風部屋力士暴行死事件)。
当初は虚血性心疾患と発表されたものの、両親がその死に不審を抱き調査したところ激しい集団暴行の痕跡が確認され、大問題となり親方の15代時津風は日本相撲協会から解雇されました(翌年逮捕)。
相撲界で強くなるために痛めつけたり手荒い指導など「厳しい稽古」を指す隠語として使われていた用語「かわいがり」によるものではないかと報道され、相撲関係者以外の一般人にも知られる言葉になりました。
サミング 格闘技などの試合において「目潰し」の意味として使われる用語で、相手の目を狙って攻撃する事(故意またはそうでない場合も含む)。ほぼすべての格闘技で禁止されている危険な行為。
WBCフライ級タイトルマッチの内藤大助 VS 亀田大毅の試合で亀田選手が行った事が報道され、格闘技関係者以外の一般人もこの言葉が知られることに。
国民の期待に応えられました 10月に行われたWBCフライ級タイトルマッチで挑戦者の亀田大毅さんを下した内藤大助さんの試合後のコメント「亀田に初黒星をつけて国民の期待に少しは応えられたと思います」から。
また、この試合では父親の史郎さんや兄の興毅さんらが「肘でいいから目を狙え」「投げろ」などの指示を出していた事が判明(実際に試合中に実行)し大問題に。
オッパッピー トップテン入賞している小島よしおさんのギャグ「そんなの関係ねぇ」の中で使われる台詞。
ご本人の説明では(Ocean pacific peace)の略で、太平洋に平和をという意味であるとしていますが特に意味はない言葉とされています。
欧米か! タカこと鈴木崇大さんと、トシこと三浦敏和さんのお笑いコンビ「タカアンドトシ」のネタで、タカがボケたときにトシがツッコミを入れる際に頭を叩きながら言う台詞。
この「欧米か!」をきっかけにブレイク。
ビクトリー/ビリーズブートキャンプ エアロビクスインストラクターのビリー隊長の愛称ことビリー・ブランクスさんが考案したエクササイズDVD「ビリーズブートキャンプ」(Billy’s Boot Camp、Billy Blanks Boot Camp)が大ヒット。
DVDには自ら出演しており、きつい動きが多いワークアウトの中でも「ビクトリー」等の掛け声に励まされると話題に。
千の風になって テノール歌手の秋川雅史さんの「千の風になって」が大ヒット。
新井満さんが、妻をがんで亡くした友人を慰めようと、アメリカで有名な詩「Do not stand at my grave and weep」を日本語訳し作曲した歌をカバーしたもので、このヒットで秋川さんは2006年・2007年とNHK紅白歌合戦に連続出場しました。
がばい(旋風) この年の甲子園、第89回全国高等学校野球選手権大会で佐賀県立佐賀北高等学校(佐賀北高)が優勝、この活躍を指す用語として使われたのが「がばい旋風」。
野球の名門校でも優勝候補でもない無名高の優勝が大きな話題になりました。
この「がばい」は佐賀弁で「すごい」という意味で、佐賀で育ったタレント・島田洋七さんの自伝とされる著書「佐賀のがばいばあちゃん」が大ヒットしたことから「がばい」という言葉が全国的に知られるようになっため、この表現となりました。
おしりかじり虫 NHKの歌番組「みんなのうた」で登場するキャラクター、楽曲の名称。
2005年から「おしりかじり虫」の放送が開始され、最初は子供達の間で話題になり徐々に幅広い年代にも広まりました。世知辛い日本を元気にしようと、妖精であるおしりかじり虫が様々な人たちのおしりにかじりつき笑顔に変えるという内容。
この年CDが発売され、出荷枚数は22万枚、着うたのダウンロード数が40万件を超えるなど人気を博しました。
別に・・・ 女優の沢尻エリカさんが9月29日に行われた自身の主演する映画「クローズド・ノート」の舞台挨拶で司会者の問いに対し不機嫌そうな態度で「別に」と返答。
大顰蹙を買い、マスコミや世間から大バッシングを浴びました。
10月2日に公式サイトにてに本人名義で謝罪するも批判は収まることなく長期間続き、決定的なイメージダウンとなってしまいました。
干物女 干物女(ひものおんな)とは恋愛を放棄している、様々な事を面倒くさがり、適当に済ませてしまう女性のこと。
ピチピチとした活きのいい魚ではなく、干物のよう干上がってしまった枯れ果てたイメージや、元気のいい頃(生きた魚だった頃)の思い出を反芻するだけといった様子がネーミングの由来になっています。
ひうらさとるさんの漫画「ホタルノヒカリ」で登場する主人公、雨宮蛍の生活を表現した言葉として使われ広まりました。
会社では仕事ができ有能なOLですが、恋愛には無関心、家では3本ストライプのジャージ、一人酒を飲み布団の中で漫画を読むといった内容。
格差婚 結婚相手の収入や社会的地位などに大きな格差がある者同士の結婚を指す用語。主に女性が上の立場である場合に使われます。
この年、女優の藤原紀香さんとお笑い芸人の陣内智則さんの結婚で話題になった言葉。1995年に田中美佐子さんと深沢邦之さんが結婚した際にも使われていました。
赤ちゃんポスト 事情により育てる事が出来ない赤ちゃんを匿名で預ける(特別養子縁組)ための施設で、熊本市の慈恵病院が2006年に県へ申請し、この年5月10日正午から運用が開始された事で話題になりました。同病院では「こうのとりのゆりかご」と呼称しており、赤ちゃんポストはその通称名。
過去にも1986年から5年の間群馬県前橋市の施設で「天使の宿」として設置されていたことがありました。
1円○○(1円パチンコ、1円携帯) これまでの1玉4円のパチンコを1円にした「1円パチンコ」に、1円で買える携帯電話「1円携帯」など「1円○○」と呼ばれる商品が話題に。
鉄子 女性の鉄道マニアや愛好家を指す用語。これまでは「鉄ちゃん」という名称がよく使われていて、性別は特に指定してない呼称でしたが、菊池直恵さんの鉄道漫画「鉄子の旅」の影響もあり女性の鉄道ファンが増え使われだした言葉。
ふるさと納税 現在住んでいる場所でなく、任意の地方へ寄付する事でそのほぼ全額が税額控除される制度。
出身地やふるさと、思い入れのある場所へ結果的に納税する形となるためこの名称に。
この年の時点では構想の段階で、翌年以降に地方税法やその関連法の改正が行われました。
モンスターペアレント 学校などに到底受け入れる事が出来ないような自己中心的で理不尽な要求をし、教師や職員を困らせる生徒の親を指す用語。モンスターペアレンツとも。略して「モンペ」や「モンペア」などの呼称も見られます。
暴行や脅迫など犯罪に発展するケースも発生し社会問題として取り上げられるようになりました。
モンスターペアレントは和製英語で、アメリカでは「ヘリコプターペアレント」(Helicopter parent)がこれに当てはまります。
闇サイト 違法行為や反社会的行為を行うための仲間を勧誘する事を目的とした、犯罪の温床となり得るサイトを指す用語。
2005年くらいから使われだしていた言葉でしたが、この年愛知県名古屋市内で発生した強盗殺人事件「闇サイト殺人事件」をきっかけに社会問題として大きく報道されるようになりました。
この事件では実際に闇サイトで募集の書き込みを行い、知り合った4人組(内1人は途中で脱退)が起した強盗殺人事件で、犯行当日にはじめて顔を合わせた間柄でした。
デトックス 生活する中で蓄積された重金属や合成化合物、薬物などを体内から排除する事を指す言葉で、解毒を意味する英語「detoxification」の省略形。
サプリや健康器具、健康食品などを中心に様々なデトックス関連商品が発売されました。
ただ、規則正しい生活や食生活など健康的な生活であれば、人体には有害な物質を取り除くように出来ており、デトックスという言葉には何の科学的根拠はないと発表したイギリスの研究機関もあります。
カワユス/ギザカワユス 「可愛い」の意味でネットで使われているスラング。
「しょこたん」ことタレントの中川翔子さんが自身のブログやテレビ番組出演時に頻繁に使っていた事で、コアなネットユーザ以外の人たちにも広まりました。「しょこたん語」の1つとされます。
コンプライアンス 「遵守」や「従順」の意味があるcomplianceの事で、日本語で「法令遵守」と訳されます。
各々の企業であったり業界が定めたルールや倫理規範、法令や規則などを遵守する事を指して用いられる用語です。
企業による不正や違法行為が次々に発覚しコンプライアンスの重要性が注目されました。
「企業コンプライアンス」とも言います。
金属ドロ 金属の価格高騰を背景に、マンホールや金属製の標識、お墓の線香皿、お寺の鐘などの金属が使われているパーツが盗難にあう事件が相次ぎました。
盗まれた金属は収集業者等に売り払われ現金に換えられています。
チャイナショック/チャイナフリー 2月に起きた上海株式市場の株価急落がニューヨークへ、そしてヨーロッパ、アジアへも飛び火した事でチャイナショックと呼ばれました。
金融関係だけでなく、中国で起こった(特に他の国では考えられないような)事件や事故に対しても使われる場面が見られます。
チャイナ・フリーは、中国産製品への不信感から、中国とは関係ない製品である事を意味する用語としてアメリカで使われるようになりました。
フードファイター 大食い・早食いなどを行う人たちの事で、各種大会に出場し優勝を目指したり、日本だけでなく海外で行われる世界的な大会にも出場するようなフード・ファイターが注目されました。
テレビではフード・ファイター達の勝負が放送され人気を集めました。このとき特に注目されたのはタレントのギャル曽根さんでブームに拍車をかけた1人とされています。
ワーキングプア 働いているにもかかわらず所得が貧困線以下の個人・世帯を指す用語で、「働く貧困層」とされます。
派遣社員(非正社員)の増加、富裕層と貧困の二極化や不景気の影響もあり、働いても働いても貧困から抜け出せない状態であるこの「ワーキングプア」が社会問題としてメディアに取り上げら注目されました。
(核施設の)無能力化 北朝鮮の核開発問題について、日本・アメリカ・北朝鮮・韓国・中国・ロシアで行われた六者会合での合意により「寧辺核施設」の無能力化が決まりその動向が注目されました。
もてぷよ 異性にモテるの「もて」と、肉付きのいい「ぷよぷよ」を組み合わせた用語で、ふっくらした「ぽっちゃり体型」でモテる人の事。
「顔が可愛ければモテぷよ、そうでなければデブ」という厳しい意見もあります。
不都合な真実 アル・ゴア元アメリカ合衆国副大統領が出演する地球温暖化問題を訴えるドキュメンタリー映画。第79回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞、歌曲賞を受賞。その他数々の映画賞を受賞し注目されました。
ゴアさんはこの映画により環境問題啓発に貢献したとしてノーベル平和賞を授与されています。
大人かわいい ミニワンピースやレースやスカートなど、大人でありながら可愛らしさのあるファッション、ガーリー(少女的)な服を着こなしている20~30代の大人の女性を指す用語。
AneCan(アネキャン)の特集で使われたキャッチフレーズで、最近では40代も対象にした用語になっています。
ハケン 人材派遣会社から紹介を受け相手先企業で働く「派遣社員」の事。
非正規雇用者の増加が社会問題として取り上げられる中、日本テレビ系で放送されたドラマ「ハケンの品格」で篠原涼子さん演じる大前春子が活躍するものの、正社員との格差がリアルに描かれ「ハケン」が注目されました。
工場萌え 工場、特に工業地帯などの風景や雰囲気であったり、鉄骨、煙突、配管やライトアップされたコンビナート、大規模プラントの美しさなどに魅力を感じ愛好する趣味嗜好を指す言葉。
写真で見たりその場所を訪れて実際に見て回ったりなどの活動をする人たちもいます。
著・大山顕さん、写真・石井 哲さんの「工場萌え」という本はこれまでとは異色のジャンルでしたがベストセラーに。
炎上 ブログのコメント欄に書き込みが殺到し、悪い意味でのいわゆる「お祭り」状態になる事。
ネット上では個人が特定され、本人のmixiやFacebookなどが判明すると、炎上はそちらに「飛び火」したりもします。通常「炎上」というと、例えばオリンピックで金メダルを獲得するなど何かいい事をしたのではなく、反社会的な行為や発言をするなど何か悪い事で批判を浴びる意味合いで使います。
2004年頃からこの用語が使われ始め、この年は芸能人だけでなく一般人も含む多くのブログで「炎上」が起こり、このワードが注目されました。
Dice-K 日本のプロ野球で大活躍した松坂大輔投手が、アメリカメジャーリーグのレッドソックスに移籍。現地ではニックネームとして「Dice-K」と表記されました。読み方は「ダイスケー」。他にも「D-Mat」なども見られます。
奪回 プロ野球巨人の原辰徳監督がこの年のスローガンとして掲げた言葉。優勝奪回であったり巨人のかつての勢いや栄光を奪回という意味で使われ、見事セ・リーグ優勝を果たしました。クライマックスシリーズでは敗退してしまったため日本シリーズに出場することは出来ませんでしたが、優勝の際には「V奪回」という見出しがテレビの他、多数の新聞や雑誌で使われていました。
ハンカチ世代 「ハンカチ王子」として前年2006年の流行語でトップテン入りした斎藤佑樹のニックネームから、この世代である1988年(昭和63年)4月2日から1989年(平成元年)4月1日までに生まれた、日本のプロ野球選手を指した言葉。
高校時代のライバル、田中将大さんから名づけられた「マーくん世代」の呼称も存在します。
(一連の)ルー語 タレントのルー大柴さんが使う、「また行こう」は「アゲイン行こう」、「焼け石に水」は「焼け石にウォーター」など、所々に簡単な英語を埋め込んでしゃべる「ルー語」が注目されました。
1980年代後半にアデランスのテレビCMの台詞「トゥギャザーしようぜ!!」で注目され、その後は露出が控えめな状態でしたが、ここに来て女子高生などからジワジワとルー語が広まりました。

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他の年の流行語について

ただいま他の年の流行語のリンク作成中です。

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