「社不」は「社会不適合者」の略で、社会にうまく馴染んで生活していくことが難しい事を指す用語です。
読み方は「しゃふ」で、反対語は「社適」。

社会不適合者は協調性が無く約束事が果たせないなど、社会生活が非常に困難で深刻な意味合いで使う言葉ですが、ネット上で使われている「社不」は、「本来の意味の社会不適合者」よりも軽い感覚で使われています

アルバイトの時間にたまに遅れてしまったり、学校のクラスや職場に馴染めないなどの「陰キャ」に近い意味合いで使うなど、誰か他人向けて使うというよりは、自身の事を自虐ネタとして使われる場面も多いです。

以下のような社不の使い方や表現があります。

  • 社不かもしれない
  • 途中で帰ってきた(社不)
  • 社不すぎて自分がいや
  • 今起きたら時間過ぎてた、僕は社不です
  • 社不だから養って
  • 今日も社不らしく頑張る
  • 社不仲間だね
  • 全然社不じゃないやん

明確に定義されてはいないため、言葉の印象や意味の解釈は人によって異なる可能性がありますが、よく見られる使い方としは上記のような内容と認識して問題ないかと思います。

はっきりとした発祥時期は不明ですが、個人的に見聞きした流れだと、2018年頃からネットというよりは高校・大学などの学生や20代の若者を中心に口にされ始め、その後TwitterなどのSNSやネット掲示板などの書き込みも見られるようになりネットに広まった印象。

2021年頃からはネット以外のリアルでも少しずつ耳にする機会が増えており、雑誌などにもちらほら見られる言葉になっています。