インターネットの通信速度を表す際に使われる「上り」と「下り」。
よく見かける用語ですが、それぞれどんな意味があるか解説します。

下り
下りはウェブサイトを閲覧したり、動画や画像を見たりダウンロードするなど、こちらがデータを受け取る側です。
通信基地局が上にあるとして、そこからからデータが下ってくるので「下り」と覚えられます。

英語でダウンストリーム(downstream)またはダウンロード(download)と表記されている場合もあります。

上り
上りはメールを送信したり、動画や画像をネット上にアップロードするなど、こちらからデータを送る側・送信者です。
通信基地局が上にあるとして、そこへデータを上らせているので「上り」。

英語でアップストリーム(upstream)またはアップロード(upload)と表記されている場合もあります。


下りが受信者側、上りが送信者側という事なんですね。

速度の単位として「Mbps」が使われていますが、これは「Megabit Per Second」の略でメガビーピーエスと読み、1秒間に送信できるデータ量(ビット)を表しています。
よくファイル容量で使われるメガバイト(MB)ではなくメガビット(Mb)です。

なので100Mbpsだとしたら1秒間に100MB(メガバイト)のデータをやりとりできるのではなく、100Mb(メガビット)のやりとりができるという事です。
わかりやすいようにMBに変換する方法は簡単、Mbを8で割るとMBになります。

例えば100Mbpsなら8で割って12.5なので、1秒間に12.5MBのやりとりが出来ます。単位は「MB/s」(Megabyte Per Second)と表記します。
MB/sはSSDやハードディスクの転送速度を表す際に使われています。

上り下り、どちらが速い方がいいのかといえば、余程コンテンツを作成してネット上にアップしたりする人でない限り、一般的には下りが速いほうがいいでしょう。

なお、光回線やISDNはなどは理論的には上りも下りも同じ速度ですが、LTEやWiMAXなどのモバイル回線や固定回線でもADSLは上りと下りの速度が違います。

ADSLについては下りを優先的にスピードアップさせているため、基本的には下りが早くなっています。ユーザのニーズにあっていますね。

モバイル回線については利用帯域の都合もあるので上り下りが逆転していたり時間帯によっても変わったりするなど一定ではありません。