ニコニコ生放送を見ているとよくゲーム配信などで「RTA」というワードが放送タイトルなどに入っている事があると思います。

これは「リアルタイムアタック」(Real Time Attack)の略で、ゲームクリアまでのより早いタイムを競いあうプレイスタイルの事です。
RTAの対象になるゲームは、アクション・シューティング・RPG他多岐に渡り、クリアまでの時間を競えるゲーム全般が該当します。

「リアルタイムアタック」(RTA)は「タイムアタック」(TA)から派生した用語で、2つは名前は似ていますが意味が違います。

「TA」と「RTA」の違いは?
TAは最速のプレイ時間のみを競うのが目的で、例えばバイオハザードなどのアクションゲームでボスに負けたとしても、リセットが可能でその時間は計測されず、再スタートのプレイを開始した時点で計測も再スタートします。
なのでこまめにセーブを行い、何か時間がかかってしまう行動をした場合は直前にセーブした位置から再スタートを行うなどが可能です。

対してRTAは上記したリセットした時間やセーブの時間であったり食事や休憩などもすべて含めた、現実にかかったリアルな時間「実時間」が対象になります。

以上の事から記録された計測時間の長さはほとんどの場合「TA < RTA」となります。
また、ルール・決まり・条件などによってタイムが大きく異なる結果になるため、これらを明確にしておく必要があります。

「TA」「RTA」共に和製英語ですが、最近では海外のゲームサイトでも使用されている場面も見かけるようになり、意味が通じるようになりつつあります。
TAの事は英語で「Speedrun」(スピードラン)といい、Speed Demos Archive(SDA)というサイトで厳密なルールや条件が定められタイムが競われています。

ニコ生では放送者同士がお互いの枠で同時にゲームをスタートして、どちらが早くクリアするかを勝負するなどの放送が見られます。
また、タイムで競うわけではなかったり、ゲームの1コンテンツだけでの勝負だったりと、厳密な意味でのRTAとは異なり単に生主間での勝負として「RTA」の用語が使われる事が多々あるようです。