昨年2012年の暮れ頃に開始されたGoogle Analytics(以下GA)での「拡張リンクのアトリビューション分析」の設定方法のご紹介です。

どんな機能かというと、通常GAでは同一ページ内の同じ飛び先のリンクについては同じものとして認識されるため、例えば「サイドメニューにあるトップページへのリンク」も「フッター部分にあるトップページへのリンク」も同じものとして計測され、どちらがどれだけクリックされたかの判別が不可能です。

こちらがGAの管理画面の左メニューにある「コンテンツ」項目の「ページ解析」の画面。
グーグルアナリティクスのページ解析

どちらも同じURLの飛び先ですが、ヘッダの部分が20%でパンくずリストの部分が40%とクリック率が個別で表示できるようになっています。
「拡張リンクのアトリビューション分析」の設定を行っていない場合はどちらのリンクも60%と表示されていたはずです。

この機能が重要になってくるのは申し込みを伴う商用サイトになるかと思います。
「コンテンツ部分」「サイド部分」「ヘッダ部分」どこに表示されている申し込みボタンが一番クリック率がいいのか、これで計測が出来ます。

それではこの拡張リンクのアトリビューション分析を有効にする方法です。

アナリティクスコードに追記する
今現在発行されているアナリティクスのコードに以下の内容を追記(挿入)します。
場所は「var _gaq = _gaq || [];」の下です。

var pluginUrl = 
 '//www.google-analytics.com/plugins/ga/inpage_linkid.js';
_gaq.push(['_require', 'inpage_linkid', pluginUrl]);

例えば当サイトの場合はこのようになりました。
赤い文字が挿入した部分です。

<script type="text/javascript">

var _gaq = _gaq || [];
var pluginUrl =
'//www.google-analytics.com/plugins/ga/inpage_linkid.js';
_gaq.push(['_require', 'inpage_linkid', pluginUrl]);

_gaq.push(['_setAccount', 'UA-7866609-47']);
_gaq.push(['_setDomainName', 'kw-note.com']);
_gaq.push(['_setAllowLinker', true]);
_gaq.push(['_trackPageview']);

(function() {
var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true;
ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://ssl' : 'http://www') + '.google-analytics.com/ga.js';
var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);
})();

</script>

これを通常のアナリティクスコードと同じようにサイトの</head>直前に貼り付けます。

参考:拡張リンクのアトリビューション分析

「拡張リンク アトリビューションを使用する」を有効に
今度はアナリティクスの各アカウント管理画面にある「アナリティクス設定」「プロパティ設定」から「拡張リンク アトリビューションを使用する」にチェックを入れて「適用」ボタンをクリック。

グーグル穴リティクスの「拡張リンクのアトリビューション分析」の設定
これで設定が完了です。