ネット上で使われる「ホンモノ」は「ヤバい人」「ぶっ飛んだ人」「正常でない人」という意味合いで使われるネットスラングです。
他にもいい意味で所謂「おバカ」「ちょっと抜けてる人」を指す場合もあります。

言葉の由来としては、例えば人と話していて、冗談であり得ない事を言い合ったり、つっこまれたら怒ったふりしたりしたりと、普通の人はそれが「冗談」であり「怒ったふり」である事がわかりますが、「ホンモノ」はこれを「冗談でなく本気の話」「本当に怒っている」行動を取ることから「ホンモノ」という言い方が作られました。

同じような意味合いの言葉としては「ガチ」「ガチの人」などの表現が当てはまります。

昔から使われる本来の意味の「本物」は、実力が本当だと分かった時であったり、人柄が本当に良いと分かった時などに使われる言葉。
この「本物」と区別するためか漢字でなくカタカナの「ホンモノ」と記載する場面を多く見かけます。

ただし、使い分けられていない事も多々あるため、どちらの意味でつかっているかは前後の話の流れを見て判断する必要があります。

「ホンモノ」の使い方や表現は以下の通りです。

  • あの人ホンモノだったんだ
  • ネットにはホンモノがいっぱいだな
  • え、ホンモノだったの
  • ホンモノが出てきた時はビビった
  • ネットでホンモノに絡まれて迷惑だった
  • マジのホンモノを見た
  • ホンモノって思ったよりもかなり多そう

こうしたネット用語としての「ホンモノ」が使われ出した時期については不明ですが、X(旧Twitter)などのSNSでよく見かけるようになったのは2018年頃の印象です。
ただ、2025年現在でもネット慣れした一部の人が使っているのみで、頻繁に見かける事はない状態です。

ある程度知られている事や表現としても便利であるため、今後も消える事無く使われ続けるとは考えられますが、いい意味で使われる言葉ではなく揶揄の意味の含まれる可能性もあるため、頻繁には使われないかと考えられます。