ネットの掲示板やコメントで、文末に「(ry」という表記を見かける事があります。
例えばこんな風に。

  • だからあれほどやめ(ry
  • 暇だから誰か(ry
  • よく意味がわk(ry
  • ※ただしイケメンに(ry

これは「(略)」をさらに短くした表記で、意味はそのまま「以下省略」や「以下略」や「略」という内容を表現しています。
左カッコも取って「ry」と表記される場合もありますが意味は一緒です。

(以下略) ⇒(略) ⇒ (りゃく) ⇒ (ryaku) ⇒ (ry

2ちゃんねるやツイッター、ニコニコ生放送・動画のコメントやSNSまでいろいろな場所で目にしますが、まだネットに詳しい人以外の知名度は低いようです。

上の例文「よく意味がわk(ry」のように、アルファベットを残しておく事もあります。
書いている途中で『最後まで書く必要ないな・・・』と思い略したという雰囲気を出すためでしょうか。

単に(略)としての意味ではなく、面白い返しをする時に使ったり、流れに沿った独特のノリがあるので、あまり普通の文章に使われる事は少ないです。
さらに詳しい使い方をみていきましょう。

(ryの使い方と使用例

この用語、いくつかのパターンで使われる事が多いので、分類してみました。
略してもその部分の内容がわかる時に使うのが基本ですが、わざと謎を残して想像させるような使い方も時々見かけます。

そして、(ryを書く場所は相手がどれだけ知識があるかによっても変わります。
例えば「※ただしイケメンに限る」という用語はネットをあまり使っていない人には『※ただしイケメンに限(ry』のように文末に近い位置に書かないとわからないかもしれませんが、詳しい人には『※(ry』だけでも通じる場合もあります。

ただし、あまり使いすぎると読みにくいですし不快に思う人もいるので注(ry

最後まで書かなくてもわかるだろパターン
最後まで書く必要がない、略しても明らかに内容がわかる場合に使います。

  • それ、あきらかに詐(ry
  • わかんないから教え(ry
名言や有名なフレーズで使うパターン
例えば2ちゃんねる開設者のひろゆきさんが言った「嘘は嘘であると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」という発言や、ネットでよく使うフレーズ「大事なことなので二回言いました」など。
ただし相手が知っていないと通じません。

  • 嘘は嘘であると(ry
  • 大事なことなので(ry
  • 諦めたらそこで試(ry
「察しろ」「最後まで言わせんな」的なパターン
最後まで言いづらかったり、お互いしか知らないような出来事や会話内容、知識や情報が曖昧だった時など語尾をごまかす感じ等、いろいろな理由や事情があるので察して欲しいときに使います。

  • 毎年バレンタインは(ry
  • お前のことが好(ry
汚い言葉や下ネタのパターン
そのまま書くとちょっと攻撃的に感じたり空気感が崩れる場合であったり、自重したくなるような単語、卑猥な言葉を恥ずかしくて言えない風にしたりして使います。
ただし、汚い言葉といっても本当に対象者を罵ったりする目的でないのが前提です。

  • てか空気読(ry
  • ○○たんの胸を(ry
由来・元ネタについて
発祥は2ちゃんねるの「なんJ」と呼ばれる「なんでも実況(ジュピター)」という場所での書き込みと言われています。
少なくとも2003年後半には使用されているのを確認したので、意外と古くから使われているようです。
長い間2ちゃんねるで使われていて、近年のSNS・ツイッターやニコ生などのコミュニケーションツールの普及と共に広まったと思われます。

他のニコ生用語やツイッター用語も多数解説していますので、以下も合わせてご覧下さい。