ネットの書き込みで見かける「草不可避」とは、『笑わざるを得ない』とか『面白くて笑いをこらえる事が出来ない』というような意味で使われる用語です。
読み方は「くさふかひ」で、ツイッターやSNS、ニコ生のコメントなど様々な場所で見かけますが、まだ2chに詳しくない人への知名度はあまり高くないようです。

草不可避がなんでこんな意味になるかというと、まずは「草」と「不可避」をそれぞれ別々に意味を見ていきましょう。

「草」について
メールや文章では文末に「(笑)」と付け加えて笑いを表現しますが、ネットの書き込みでは「w」を使います。
このアルファベットのダブリューを連続で打ち込むと「WWWWWWWWWW」「wwwwwwwwww」になり、これが草が生えているように見える事から“w”の事を「草」と言うようになりました。
例えば「草を生やす」と言ったら「笑いが起きる」という意味で、「草多すぎ」と言ったら「wを使いすぎ」という意味です。

詳しくはこちら「ネット用語の草とは?」をご覧ください。

「不可避」について
不可避は“避けようがない”という意味です。

つまり、草不可避は『草を避けようがない』と訳すことができ、上記で書いたように「笑わざるを得ない」とか「面白くて笑いをこらえる事が出来ない」という意味になります。

それなら単に「w」か「笑」って書けばいいじゃん!となりますが、ネットでは若干それらとはニュアンスの違う表現として使われており、全く同じ意味ではない印象です。
例えば「この動画、草不可避」といったら「この動画を見たら笑うの必至」という内容になりますので、「w」とは表現や使い方も異なります。

この用語、2013年12月には朝ズバというTBSのテレビ番組でネット流行語として紹介され話題になりました。
その時に一緒に紹介されていた「小並感」という用語もあるのでよかったらご覧下さい。

そして草不可避から派生した言葉で「草原不可避」と「大草原不可避」があります。
読みはそれぞれ「そうげんふかひ」と「だいそうげんふかひ」です。

こちらは草不可避の「草」である「w」がさらに多くなり「草原」および「大草原」になっています。
笑いの強さを表すとこうなります。

大草原不可避 >草原不可避 >草不可避

一応このような位置づけですが、明確な基準もなく曖昧な強弱表現になってしまっているようです。

また、「草不回避」(くさふかいひ)という表記も時々見かけますが、これは以前は間違えてこのように打ち込む人が結構多かったために、最近ではそれをネタとしてわざと間違えたように草不回避と書き込んでいる人もいるようです。

他にもネット用語やニコニコ用語・ツイッター用語をまとめていますのであわせてご覧ください。